「ホームページを作りたいけど、どれくらいの期間がかかるのか見当がつかない」 「制作会社に見積もりをもらったら、納期が3ヶ月と言われて驚いた」
ホームページ制作の期間は、規模や要件によって大きく異なります。 1ページのランディングページなら1〜2週間、10ページ前後のコーポレートサイトなら1〜3ヶ月、大規模サイトなら半年以上かかることもあります。
「もっと早くできないのか」と思う気持ちはわかります。 しかし、無理に納期を短縮すると、品質の低下や手戻りの発生によって、結果的に完成が遅れるという皮肉な事態に陥りがちです。 HPはお店や会社の「顔」です。急いで安く仕上げた結果、魅力が伝わらないサイトが出来上がってしまえば、その後の集客に響きます。 制作期間を見積もる際は、HP公開後のSEO・MEO・口コミ施策の立ち上げスケジュールもあわせて計画しておくと、公開直後から集客を回し始めることができます。
この記事では、ホームページ制作にかかる期間の目安を規模別・工程別に解説し、納期が延びる原因と対策、効率的に制作を進めるためのコツを紹介します。
ホームページ制作の全体的な進め方はホームページ制作の基礎知識にまとめています。 制作のプロセスや流れについてはホームページ制作の流れ、費用面の情報はホームページ制作の費用相場もあわせてご覧ください。
HP制作にかかる期間の目安
ホームページ制作にかかる期間は、サイトの規模と種類によって大きく異なります。 ここでは、代表的なサイトタイプ別に期間の目安を示します。
サイト規模別の期間目安
| サイトの種類 | ページ数 | 制作期間の目安 |
|---|---|---|
| ランディングページ(LP) | 1ページ | 1〜3週間 |
| 小規模コーポレートサイト | 5〜10ページ | 1〜2ヶ月 |
| 中規模コーポレートサイト | 10〜30ページ | 2〜4ヶ月 |
| ECサイト(ASP型) | 10〜30ページ | 1〜3ヶ月 |
| ECサイト(オリジナル開発) | 30ページ以上 | 3〜6ヶ月 |
| 大規模サイト・ポータルサイト | 50ページ以上 | 4〜12ヶ月 |
| 採用サイト | 10〜20ページ | 2〜4ヶ月 |
| オウンドメディア | 10〜20ページ+記事 | 2〜3ヶ月(初期構築) |
これらはあくまで目安であり、実際の期間は要件の複雑さ、デザインの作り込み度合い、コンテンツの準備状況によって前後します。
たとえば、同じ「10ページのコーポレートサイト」でも、原稿と写真がすべて揃った状態で発注すれば1ヶ月で完成することもあります。 逆に、コンテンツの準備がゼロの状態から始めると、原稿作成だけで1ヶ月以上かかり、トータルで3ヶ月を超えることも珍しくありません。
また、業種によっても期間は変わります。 医療機関のサイトは医療広告ガイドラインの確認が必要で、通常よりも1〜2週間長くかかる傾向があります。 ECサイトは決済システムの導入やセキュリティ対策で追加の時間が必要です。
採用サイトの場合は社員インタビューの撮影・原稿確認に時間がかかるため、コンテンツ準備だけで1ヶ月を見込んでおくと安心です。 採用サイトの詳細は採用サイトの作り方と成功事例で解説しています。
制作方法別の期間目安
制作方法によっても、期間は変わります。
テンプレート・ノーコードツール利用の場合。 STUDIO、Wix、WordPressテーマを活用する場合、デザインの大枠は既にできているため、コンテンツの入力と調整がメインになります。 5ページ程度のサイトなら1〜2週間、10ページ程度でも2〜4週間で完成します。
これはデザインをゼロから作る必要がないぶん、大幅に時間を短縮できるからです。 ただし、テンプレートの制約内でしかデザインを調整できないため、「競合と似たようなサイトになってしまう」というリスクがあります。 自社の強みを際立たせたい場合は、テンプレートの中でもカスタマイズ性の高いものを選ぶか、オリジナルデザインを検討しましょう。
WordPress+オリジナルデザインの場合。 デザインをゼロから作り、WordPressのテーマとして組み込む方法です。 デザイン制作に2〜4週間、コーディング・WordPress構築に2〜4週間、テスト・修正に1〜2週間。 合計で1.5〜3ヶ月が目安です。
中小企業のコーポレートサイトでは、この方法がもっとも一般的です。 費用と品質のバランスが良く、公開後の更新もWordPressの管理画面から自分で行えるため、ランニングコストを抑えられます。 WordPressとノーコードツールの比較についてはWordPress vs ノーコードで詳しく解説しています。
フルスクラッチ開発の場合。 デザインもシステムもゼロから開発する場合、要件定義・設計だけで1ヶ月以上かかることがあります。 開発規模によりますが、3ヶ月〜1年が一般的な期間です。
フルスクラッチは、予約システムや会員管理、決済機能など、高度なカスタム機能が必要なサイトに向いています。 ECサイトやポータルサイトなど、既存のCMSでは対応しきれない要件がある場合に選択される方法です。
| 制作方法 | 費用の目安 | 期間の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| テンプレート・ノーコード | 5万〜30万円 | 1〜4週間 | とにかく早く公開したい |
| WordPress+オリジナルデザイン | 30万〜150万円 | 1.5〜3ヶ月 | 中小企業のコーポレートサイト |
| フルスクラッチ | 100万〜500万円以上 | 3ヶ月〜1年 | 独自機能が必要なサイト |
自作の場合の期間目安
制作会社に依頼せず、自分で作る場合の期間目安も押さえておきましょう。
ノーコードツール(STUDIO・Wix等)で5ページのサイトを作る場合、Web制作の経験がない人でも、1〜2週間あれば公開まで辿り着けます。 ただし、これは「毎日2〜3時間を制作に充てられる」前提です。 本業の合間に少しずつ進める場合は、1〜2ヶ月かかることもあります。
WordPressで10ページのサイトを自作する場合は、WordPressの基本操作を覚える学習期間も含めて1〜3ヶ月が目安です。
自作か外注かで迷っている方は自作と外注の比較を参考にしてください。 自作の場合、制作費用は大幅に抑えられますが、デザインの品質やSEOの観点では外注に劣ることが多いのが現実です。
特に気をつけたいのが「機会損失」の考え方です。 自作に2ヶ月かかった場合、その2ヶ月間はHPがない状態で機会を逃し続けていることになります。 月に5件の問い合わせを得られるHPであれば、2ヶ月の遅延は10件の問い合わせを失うのと同じです。
費用だけでなく、時間の価値も含めてどちらが得かを判断しましょう。
工程別の所要期間
ホームページ制作は、複数の工程を順番に進めていきます。 各工程の内容と所要期間を解説します。
工程1:ヒアリング・要件定義(1〜2週間)
制作会社との最初の打ち合わせで、サイトの目的・ターゲット・必要なページ・機能を明確にする工程です。
この工程で決めることは以下の通りです。
- サイトの目的(集客、ブランディング、採用、EC等)
- ターゲットユーザーの定義
- 必要なページ数とサイトマップ
- 搭載する機能(お問い合わせフォーム、ブログ、予約システム等)
- デザインの方向性(参考サイトの共有)
- コンテンツ(原稿・写真)の準備担当
- 公開希望日
この工程を疎かにすると、後の工程で「こんなはずではなかった」という手戻りが発生します。 手戻りは納期遅延の最大の原因です。
あるリフォーム会社では、ヒアリングに30分しかかけず、「あとはお任せで」と制作会社に丸投げしたところ、デザインが上がってきた段階で「こういうイメージじゃなかった」と3回の作り直しが発生。 結果として予定より2ヶ月遅れ、追加費用も20万円かかったというケースがあります。
最初のヒアリングに時間をかけることは、制作期間全体を短縮するための投資です。 参考サイトを3〜5つ用意し、「このサイトのここが好き」「この雰囲気は違う」と具体的に伝えるだけで、認識のズレは大幅に減ります。
工程2:サイト設計・ワイヤーフレーム作成(1〜3週間)
各ページのレイアウトと情報の配置を決める工程です。 ワイヤーフレーム(線画のレイアウト図)を作成し、「どのページに何を配置するか」を視覚的に確認します。
ワイヤーフレームはデザインの前段階であるため、色や写真は入りません。 あくまで「情報の構造」を決めるための設計図です。
この工程で発注者側が確認すべきポイントは以下の通りです。
- 各ページの目的が明確か
- 情報の優先順位が正しいか
- ユーザーの導線(トップ→サービス→お問い合わせ等)が自然か
- 必要な情報が漏れていないか
- スマホで表示したときの情報の並び順が適切か
ワイヤーフレームの段階で修正するのは簡単ですが、デザインが完成してからの構造変更は大きな手戻りになります。 この工程での確認は丁寧に行いましょう。
コーポレートサイトの場合、ページ構成の設計は特に重要です。 どんなページが必要かはコーポレートサイトの構成と必要なページで詳しく解説しています。
工程3:デザイン制作(2〜4週間)
ワイヤーフレームをもとに、実際のビジュアルデザインを制作する工程です。 配色、フォント、写真の選定、アイコンの作成など、HPの見た目を決めます。
一般的な流れは以下の通りです。
- トップページのデザイン案を2〜3パターン提出
- 発注者がフィードバック
- 修正を反映してデザインを確定
- 下層ページのデザインを制作
- 全ページのデザインを確定
デザインの確定に時間がかかるケースは非常に多いです。 「なんとなく違う」「もう少し〇〇な感じ」という曖昧なフィードバックが繰り返されると、何度もやり直しが発生し、この工程だけで1ヶ月以上かかることもあります。
フィードバックは具体的に伝えることが、納期短縮の大きなポイントです。 「もっと明るい雰囲気に」ではなく、「この参考サイトのように、背景を白ベースにして、アクセントカラーをオレンジに変更したい」のように具体的に指示しましょう。
デザインのフィードバックで使える表現の例を挙げます。
| 曖昧なフィードバック | 具体的なフィードバック |
|---|---|
| もっとおしゃれにしてほしい | 余白を広くとり、フォントをセリフ体に変えてほしい |
| なんか違う感じがする | ヘッダーの背景色をネイビーから白に変更してほしい |
| もっと高級感がほしい | 写真を大きく使い、テキストの量を減らしてほしい |
| インパクトが足りない | ファーストビューのキャッチコピーを大きくして、背景に動画を使いたい |
工程4:コーディング・システム構築(2〜4週間)
確定したデザインをHTML・CSS・JavaScriptでコーディングし、ブラウザで表示できる状態にする工程です。 WordPressなどのCMSを使う場合は、テーマの構築やプラグインの設定もこの工程で行います。
この工程は制作会社側の作業が中心で、発注者側の対応は少ないです。 ただし、コンテンツ(原稿・写真)がまだ揃っていない場合は、この工程と並行して準備を進める必要があります。
コーディング工程で重要なポイントは以下の通りです。
- レスポンシブデザイン(スマホ対応)が正しく実装されているか
- ページの表示速度が十分に速いか
- フォームが正常に動作するか
- SEOの基本設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、見出し構造)が適切か
レスポンシブデザインの重要性についてはレスポンシブデザインとはで詳しく解説しています。
CMSの管理画面の操作方法についても、この工程で制作会社から説明を受けます。 公開後に自分で更新できるよう、操作マニュアルの作成を依頼しておきましょう。
工程5:コンテンツ入力・テスト(1〜2週間)
原稿や写真をサイトに入力し、動作テストを行う工程です。
テストで確認すべき項目は以下の通りです。
- 全ページの表示確認(PC・スマホ・タブレット)
- リンクの動作確認(リンク切れがないか)
- フォームの送信テスト(確認メール・自動返信の動作)
- ブラウザ互換性(Chrome・Safari・Edge・Firefox)
- 表示速度のチェック
- 誤字脱字の確認
- 画像の表示品質
- OGP画像の表示確認(SNSでシェアしたときの表示)
テストは自分だけでなく、社内の別のスタッフにも見てもらうのがおすすめです。 制作に関わっていない人の目で見ると、制作者が気づかない問題点が見つかることがあります。
特にスマホでの表示は念入りに確認してください。 PCでは問題なく見えるのに、スマホでは画像がはみ出している、ボタンが小さすぎてタップしにくい、フォームの入力欄が狭いといった問題がよく見つかります。
テストで見つかった問題点を修正し、最終確認を経て公開準備に入ります。
工程6:公開・引き渡し(1〜3日)
ドメインとサーバーの設定を行い、サイトを本番環境に公開する工程です。
公開時に行う作業は以下の通りです。
- DNS設定の切り替え
- SSL証明書の設定
- リダイレクト設定(旧サイトがある場合)
- Google Search Consoleへの登録
- Google Analyticsの設定
- XMLサイトマップの送信
- robots.txtの確認
公開後、アクセス解析ツールが正常に動作しているか、検索エンジンにサイトが認識されているかを確認します。
ドメインやサーバーについてはドメインとサーバーの基礎知識で詳しく解説しています。 また、公開後のSEO対策についてはホームページのSEO対策入門も参考になります。
納期が延びる原因と対策
「予定通りに公開できなかった」という事態は、決して珍しくありません。 Web制作の現場では、約6割のプロジェクトが当初の納期から遅延するというデータもあります。 納期が延びる主な原因と、その対策を解説します。
原因1:コンテンツの準備が遅れる
納期遅延の最大の原因は、発注者側のコンテンツ準備の遅れです。
原稿の作成、写真の撮影、素材の提供。 これらが予定通りに揃わないと、制作会社はデザインやコーディングを進められません。
特に原稿の作成は、多くの発注者が「すぐ書ける」と思って後回しにしがちですが、実際には想像以上に時間がかかります。 「会社概要の原稿」一つとっても、どこまで詳しく書くか、どの情報を優先するかで悩み、結局2〜3週間かかるということは珍しくありません。
さらに厄介なのが、「原稿の完成度」の問題です。 ラフな原稿を提出したつもりが、制作会社がそのまま掲載してしまい、後から「書き直したい」となるケースがあります。 原稿の確認フローを最初に決めておくことが重要です。
対策として、制作がスタートする前に原稿と写真の準備を始めましょう。 ヒアリング・要件定義の段階で、必要なコンテンツのリストを制作会社からもらい、計画的に準備を進めます。
原稿作成に自信がない場合は、制作会社にライティングも依頼することを検討してください。 追加費用はかかりますが、プロが書く原稿はSEOの観点でも品質が高く、納期遅延のリスクも減らせます。
原因2:フィードバックに時間がかかる
制作会社からデザイン案やワイヤーフレームが提出されたとき、確認に何日もかかるケースがあります。
社内の関係者全員の承認を取るのに1週間、修正を依頼して再提出されたものの確認にまた1週間。 このやりとりが繰り返されると、デザイン工程だけで2ヶ月以上かかることもあります。
実際に起きた事例を紹介します。 ある中小企業では、社長・営業部長・マーケティング担当・事務スタッフの4名がデザインの確認に関わっていました。 4名の意見がバラバラで、「営業部長はシンプルがいい、マーケティング担当は情報量を増やしたい、社長は高級感を出したい」と方向性が定まらず、デザイン確定まで6週間かかりました。
対策として、社内の決裁者を1〜2名に限定しましょう。 関係者全員に確認を回すと意見がバラバラになり、収拾がつかなくなります。 「最終決裁権を持つ人は誰か」を明確にし、その人の判断で進めるルールを最初に決めておくことが重要です。
フィードバックの期限も設定しましょう。 「3営業日以内に回答」といったルールを制作会社と合意し、期限を超える場合はスケジュールが後ろにずれることを了承しておきます。
原因3:要件の追加・変更が発生する
制作が進んでから「やっぱりブログ機能も追加したい」「ページ数を5ページから10ページに増やしたい」という要件変更が入ると、納期は確実に延びます。
要件変更は費用の増加も伴うため、当初の予算・スケジュールの両方に影響します。
よくある要件追加の例を挙げます。
| 追加要件 | 追加費用の目安 | 追加期間の目安 |
|---|---|---|
| ブログ機能の追加 | 5万〜15万円 | 1〜2週間 |
| ページ数の追加(5ページ) | 10万〜30万円 | 2〜3週間 |
| ECカート機能の追加 | 20万〜50万円 | 3〜6週間 |
| 多言語対応の追加 | 15万〜40万円 | 2〜4週間 |
| 予約システムの追加 | 10万〜30万円 | 2〜3週間 |
対策として、要件定義の段階で「本当に必要なもの」と「あったら便利なもの」を明確に分けておきましょう。 「あったら便利なもの」は、初回リリースには含めず、公開後の第2フェーズとして計画するのが賢明です。
「まずは必要最小限で公開し、運用しながら改善する」という考え方が、納期もコストも最適化できる方法です。
原因4:制作会社のリソース不足
繁忙期(年度末の1〜3月、年末年始前の10〜11月)は、制作会社のリソースが不足しがちです。 同時に複数の案件を抱えているため、1つの案件に集中できず、進行が遅くなることがあります。
特に3月は、年度内に公開したいという案件が殺到します。 1月に発注しても「3月末は難しい」と言われることも珍しくありません。
逆に、4〜6月は比較的落ち着いている制作会社が多いです。 この時期に発注すれば、集中的にリソースを割いてもらえる可能性が高くなります。
対策として、繁忙期を避けて発注するか、繁忙期の場合はスケジュールに余裕を持たせましょう。 「〇月〇日までに絶対に公開したい」という期限がある場合は、その旨を最初に伝え、制作会社がリソースを確保できるかどうか確認してから契約してください。
制作会社の選び方については失敗しないホームページ制作会社の選び方で詳しく解説しています。
原因5:コミュニケーション不足
制作会社との意思疎通がうまくいかないと、認識のずれが生じ、修正の手戻りが多発します。
「想像していたデザインと違った」「機能の仕様が思っていたものと違う」 これらはすべて、コミュニケーション不足が原因です。
対策として、定期的な進捗確認のミーティングを設定しましょう。 週1回30分程度のオンラインミーティングで、進捗状況の確認と疑問点の解消を行います。
また、やりとりはメール(テキスト)だけでなく、画面共有しながらのビデオ通話を活用すると、認識のずれを大幅に減らせます。
コミュニケーションツールの選択も重要です。 メールよりもSlackやChatworkのようなチャットツールの方が、レスポンスが早くなる傾向があります。 ファイルの共有にはFigmaやGoogleドライブを使い、「最新版がどこにあるかわからない」という事態を防ぎましょう。
制作期間を短縮する5つのコツ
ここまで納期遅延の原因を解説しましたが、逆に「効率的に制作期間を短縮するための方法」もあります。 以下の5つのコツを実践すれば、想定よりも早くHPを公開できる可能性があります。
コツ1:コンテンツを先に準備する
もっとも効果的な短縮方法は、制作がスタートする前にコンテンツ(原稿・写真)をすべて準備しておくことです。
コンテンツの準備には以下が含まれます。
- 各ページの原稿(会社概要、サービス紹介、代表挨拶など)
- 写真素材(商品写真、社員写真、オフィス写真など)
- ロゴデータ(AI形式やSVG形式が理想)
- 会社の基本情報(住所、電話番号、営業時間、沿革など)
これらが揃った状態で制作を開始すれば、工程1から工程4までを途切れなく進めることができ、全体の期間を2〜4週間短縮できます。
コツ2:参考サイトを3〜5つ集めておく
デザインの方向性を言葉で伝えるのは難しいですが、参考サイトを見せれば一瞬で伝わります。
制作会社に依頼する前に、以下の観点で参考サイトを集めておきましょう。
- 全体の雰囲気が好きなサイト
- レイアウトが参考になるサイト
- 配色が好みのサイト
- フォントの使い方が良いサイト
- 同業他社のサイトで「ここは真似したい」というもの
参考サイトがあるだけで、デザイン工程のやり直し回数が1〜2回は減ります。
コツ3:決裁ルートをシンプルにする
前述の通り、フィードバックの遅延は納期遅延の大きな原因です。 HP制作の決裁権を持つ人を1名に絞り、その人が即断即決できる体制を作りましょう。
「来週の会議で確認してから回答します」というスピード感では、制作会社の手が止まります。 理想は「2営業日以内にフィードバックする」というルールを自分たちに課すことです。
コツ4:テンプレートやCMSを活用する
ゼロからデザインを起こすフルオリジナル制作にこだわらず、テンプレートやCMSのテーマを活用すれば、デザイン・コーディング工程を大幅に短縮できます。
WordPressの有料テーマ(SWELL、SANGO、Lightning等)は、デザインの品質が高く、レスポンシブ対応も済んでいます。 テーマをベースにカスタマイズするだけで、十分にプロフェッショナルなサイトが作れます。
コツ5:MVPアプローチで公開する
MVP(Minimum Viable Product)とは、「最低限の機能で公開し、あとから改善していく」というアプローチです。
すべてのページを完璧に作り込んでから公開するのではなく、まずは主要な5ページ程度で公開する。 残りのページは公開後に追加していく。
この方法なら、当初の半分の期間でHPを公開できます。 「完璧を目指して3ヶ月後に公開する」より、「80%の完成度で1ヶ月後に公開し、その後改善する」方が、ビジネスの観点では合理的です。
公開後にやるべきこと
HPを公開したら終わりではありません。 むしろ、公開後の行動が集客の成否を分けます。
公開後1週間以内にやること
- Google Search Consoleでインデックス登録をリクエストする
- Google Analyticsでアクセス解析が正常に動作しているか確認する
- 各ページの表示速度をPageSpeed Insightsで計測する
- SNSアカウントでHP公開を告知する
- 名刺や印刷物にURLを追加する
公開後1ヶ月以内にやること
- アクセス解析のデータを確認し、どのページが見られているか把握する
- お問い合わせフォームの送信テストを再度行う
- 検索順位の計測を開始する
- GoogleビジネスプロフィールにサイトのURLを登録する
- 足りないコンテンツを追加する
HPの公開後に集客を強化する方法はホームページで集客する方法で詳しく解説しています。 「HPを作ったのに問い合わせが来ない」という方はホームページが集客できない原因と対策もご覧ください。
FAQ
最短でどのくらいの期間でHPを作れますか?
テンプレートやノーコードツールを使い、コンテンツが事前に準備できていれば、1ページのLPなら最短3〜5日、5ページ程度のサイトなら最短1〜2週間で公開可能です。 ただし、この期間は「制作に専念できる場合」の目安です。 制作の流れについてはホームページ制作の流れで詳しく解説しています。
制作期間が長いほど品質は高くなりますか?
必ずしもそうではありません。 期間が長くなる主な原因は「手戻りの多さ」や「確認の遅れ」であり、品質とは直接関係しない場合が多いです。 最初の要件定義をしっかり行い、効率的にコミュニケーションを取ることで、短い期間でも高品質なHPは実現できます。
公開日を動かせない場合、どうすればいいですか?
公開日が決まっている場合(店舗のオープン日、新サービスのリリース日等)は、以下のアプローチが有効です。 1)必要最低限のページで初回公開し、残りのページは公開後に追加する。 2)原稿や写真を事前にすべて準備しておく。 3)制作会社に期限を最初に伝え、スケジュールの逆算で計画する。 費用を抑える方法はホームページ制作の費用相場を参考にしてください。
リニューアルの場合、新規制作より期間はかかりますか?
リニューアルの方が、新規制作よりも期間が長くなるケースが多いです。 既存コンテンツの整理・移行、旧URLからのリダイレクト設定、SEO評価の引き継ぎなど、新規にはない工程が追加されるためです。 10ページ規模のリニューアルで2〜4ヶ月、30ページ以上の場合は3〜6ヶ月が目安です。 リニューアルの詳細についてはホームページリニューアルの進め方もご覧ください。
制作中に公開予定日が遅れそうな場合、どう対処すべきですか?
まず、制作会社と現状のスケジュールを確認し、遅延の原因を特定してください。 原因が発注者側(原稿の遅れ、フィードバックの遅延等)にある場合は、リソースを集中して対応します。 原因が制作会社側にある場合は、優先度の見直しや追加リソースの投入を依頼します。 どうしても間に合わない場合は、「まず必要最小限のページで公開し、残りは後日追加」という方法を検討しましょう。
制作会社を途中で変更したら期間はどうなりますか?
制作途中で制作会社を変更すると、通常は最初からやり直しになるため、大幅に期間が延びます。 新しい制作会社がこれまでの作業を引き継げるケースは稀です。 途中変更を避けるためにも、制作会社の選定は慎重に行いましょう。 選び方のポイントは失敗しないホームページ制作会社の選び方で解説しています。
制作と並行してSEO対策は始められますか?
はい。制作と並行してキーワード調査やコンテンツ設計を進めることで、公開直後からSEO効果を発揮できるHPを作れます。 特に重要なのが、サイト設計の段階でSEOを意識したページ構成とURL設計を行うことです。 公開後にSEOを始めるより、制作段階から組み込む方が圧倒的に効率的です。 SEOの基本はホームページのSEO対策入門をご覧ください。
まとめ
ホームページ制作の期間は、サイトの規模・制作方法・コンテンツの準備状況によって大きく異なります。
期間の目安を改めて整理します。
- LP(1ページ):1〜3週間
- 小規模サイト(5〜10ページ):1〜2ヶ月
- 中規模サイト(10〜30ページ):2〜4ヶ月
- 大規模サイト(50ページ以上):4〜12ヶ月
納期を守るために最も重要なのは、以下の3つです。
- 要件定義を丁寧に行い、手戻りを防ぐ
- コンテンツ(原稿・写真)を事前に準備する
- フィードバックを迅速かつ具体的に行う
制作期間を短縮したい場合は、テンプレートやCMSの活用、MVPアプローチでの段階的公開を検討しましょう。 決裁ルートをシンプルにし、コンテンツを先に準備しておくだけでも、2〜4週間の短縮が見込めます。
「まず必要最小限で公開し、運用しながら改善する」という姿勢が、結果として最も効率的な制作方法です。
ホームページ制作の全体像はホームページ制作の基礎知識で解説しています。 制作の具体的な流れはホームページ制作の流れ、費用についてはホームページ制作の費用相場もあわせてご覧ください。 制作会社の選び方に迷っている方は失敗しないホームページ制作会社の選び方も参考になります。
