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ホームページ制作制作の流れ

ホームページ制作の流れを9ステップで解説【発注者向け】

2026.04.05 公開 | 読了時間 約12分

ホームページ制作を外注しようとしたとき、「どんな流れで進むのかわからない」「自分は何を準備すればいいのか不明」と感じたことはありませんか。

全体像が見えないまま制作が始まると、確認のタイミングを逃したり、想定外の追加費用が発生したりします。 逆に、流れを事前に把握しておけば、制作会社とのやり取りがスムーズになり、納期遅延やトラブルを防げます。

この記事では、ホームページ制作の流れを発注者の目線で9ステップに分けて解説します。 各フェーズの所要期間と、発注者がやるべきことも具体的にまとめました。

ホームページ制作全般の知識はホームページ制作の完全ガイドで体系的にまとめています。

1. ホームページ制作の全体像

3フェーズ×9ステップの全体設計

ホームページ制作は、大きく分けて「準備フェーズ」「制作フェーズ」「公開・運用フェーズ」の3段階に分かれます。

3つのフェーズと9ステップの関係

準備→制作→公開運用の3段階構成

準備フェーズ(ステップ1〜3) 目的を明確にし、制作会社を選び、契約を結ぶまでの段階です。 ここの精度がプロジェクト全体の成否を左右します。

制作フェーズ(ステップ4〜7) サイト設計、デザイン制作、コーディング、テストまでの段階です。 制作会社が主導しますが、発注者の確認・フィードバックも重要な役割を果たします。

公開・運用フェーズ(ステップ8〜9) サイトを公開し、運用・改善を開始する段階です。 公開して終わりではなく、ここからがホームページの本番です。

全体の所要期間の目安

サイト規模ページ数所要期間
小規模(名刺サイト)5〜7P1〜2ヶ月
中規模(コーポレート)10〜20P2〜4ヶ月
大規模(サービスサイト)20〜50P3〜6ヶ月
特大規模(ポータル・EC)50P以上6ヶ月以上

制作期間は「制作会社の作業時間」だけでは決まりません。 発注者側の確認・フィードバックの速度も大きく影響します。

確認に1週間かかれば、それだけ全体のスケジュールが1週間後ろにずれます。 スケジュールを守るためには、発注者側のレスポンスの速さも重要です。

2. 9ステップの詳細解説

発注者がやるべきこと一覧

ステップ1:目的とゴールの明確化

ホームページ制作の最初のステップは、「なぜホームページが必要なのか」を明確にすることです。

「とりあえずホームページが欲しい」では、制作会社も適切な提案ができません。 以下の質問に答えられる状態にしておきましょう。

  • ホームページの主な目的は何か?(集客、ブランディング、採用、ECなど)
  • ターゲットは誰か?(年齢層、業種、地域、悩み)
  • ホームページで達成したい具体的な数値目標は?(月間お問い合わせ数、月間アクセス数など)
  • 競合他社はどこか?参考にしたいサイトはあるか?
  • 公開希望時期はいつか?

この段階で目的が曖昧だと、制作途中で「やっぱりこうしたい」という方針変更が発生し、追加費用と納期遅延の原因になります。

ステップ2:制作会社の選定・比較

目的が明確になったら、制作会社の選定に入ります。

最低でも3社に相見積もりを取ることをおすすめします。 比較のポイントは以下のとおりです。

必ず確認すべきポイント

  • 同業種・同規模の制作実績があるか
  • 見積もりの内訳が明確か(一式料金は要注意)
  • 公開後のサポート体制(保守管理の内容と費用)
  • 担当者のコミュニケーション力
  • 提案の中に「戦略的な視点」があるか

注意すべきサイン

  • 要件を聞かずにすぐ見積もりを出す会社
  • 「全部お任せください」としか言わない会社
  • 実績サイトが自社のイメージと合わない会社
  • 契約前に詳細な仕様を説明しない会社

制作会社選びについてはホームページ制作会社の選び方で詳しく解説しています。

ステップ3:契約・キックオフ

制作会社が決まったら、契約を締結しプロジェクトを開始します。

契約書で必ず確認すべき項目は以下のとおりです。

  • 制作範囲(ページ数、機能、含まれる作業の明細)
  • 費用と支払い条件(着手金、中間金、検収後の残金など)
  • 納期とスケジュール
  • 修正回数の上限(デザイン修正は何回まで含まれるか)
  • 著作権・所有権の帰属
  • 解約条件
  • サーバー・ドメインの名義

契約内容のチェックポイントについてはホームページ制作の契約チェックリストも活用してください。

キックオフミーティングでは、制作の進め方、確認のタイミング、連絡手段(メール、チャット等)を取り決めます。

ここで「いつ、何を確認するのか」のスケジュールを共有しておくことで、後の工程がスムーズになります。

ステップ4:サイト設計(情報設計・サイトマップ)

契約後、最初の制作工程はサイト設計です。

この段階で決める内容は以下のとおりです。

サイトマップ(ページ構成)

サイト全体のページ構成を決めます。 どのページが必要で、ページ間の階層関係はどうなるかを整理します。

一般的な企業サイトのサイトマップ例は以下のとおりです。

  • トップページ
  • 会社概要(代表挨拶、沿革、アクセス)
  • サービス紹介(サービスA、サービスB、サービスC)
  • 実績・事例
  • ブログ(お知らせ、コラム)
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

コンテンツの方向性

各ページにどんな情報を載せるかの方向性を決めます。 テキスト原稿や写真素材をこの段階で準備し始めると、後工程がスムーズです。

ユーザー導線

訪問者がサイトに来てから、最終的にお問い合わせ(コンバージョン)に至るまでの動線を設計します。 どのページからどのページへ誘導するか、CTAボタンをどこに配置するかを決めます。

ステップ5:ワイヤーフレーム作成

サイト設計を基に、各ページのレイアウトの骨組みを作成します。 これがワイヤーフレームです。

ワイヤーフレームは、色やフォントなどのデザイン要素は含まず、「どこに何を配置するか」のレイアウトだけを示したものです。

発注者がワイヤーフレームを確認する際のポイントは以下のとおりです。

  • 重要な情報が目立つ位置に配置されているか
  • ユーザーが迷わない導線になっているか
  • CTAボタンが適切な位置にあるか
  • スマホで見たときのレイアウトは問題ないか
  • 不足しているコンテンツはないか

ワイヤーフレームの段階で構成の問題を修正するほうが、デザインやコーディングの段階で修正するよりもはるかに低コストです。

この段階での確認は慎重に、丁寧に行いましょう。

ステップ6:デザイン制作

ワイヤーフレームが確定したら、いよいよデザイン制作です。

通常はトップページのデザインから着手し、発注者の承認を得てから下層ページに進みます。

デザインの確認で意識すべきポイントは以下のとおりです。

  • ブランドイメージとの一貫性(ロゴ、コーポレートカラーとの整合性)
  • ターゲットユーザーにとっての「読みやすさ」「使いやすさ」
  • 競合サイトとの差別化ができているか
  • スマホでの見え方・操作性
  • 写真や画像のクオリティ

デザイン確認時に注意したいのが、「個人の好み」でフィードバックしないことです。

「この色が好きじゃない」ではなく、「ターゲットである40代経営者に信頼感を与えるには、もう少し落ち着いたトーンのほうが良いのでは」というように、目的に紐づいたフィードバックを心がけましょう。

多くの制作会社では、デザイン修正の回数に上限を設けています(一般的には2〜3回)。 修正指示は一度にまとめて伝えるほうが効率的です。

ステップ7:コーディング(実装)

確定したデザインを、実際にブラウザで表示できるWebページとして構築する工程です。

HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を使ってコーディングを行い、CMSの設定やフォーム機能の実装もこの段階で行います。

発注者がこの段階で注意すべきことは以下のとおりです。

  • テスト環境(ステージングサイト)のURLを共有してもらう
  • テスト環境で実際に操作して動作を確認する
  • テキストの誤字脱字をチェックする
  • リンク切れがないか確認する
  • お問い合わせフォームのテスト送信を行う

特にフォームのテスト送信は必須です。 「フォームが動かない」「送信完了メールが届かない」「自動返信メールの内容が間違っている」といったトラブルは、公開後に発覚すると機会損失に直結します。

ステップ8:最終確認・公開

テストが完了し、問題がなければ本番環境への公開です。

公開前の最終チェックリストは以下のとおりです。

  • 全ページの表示確認(PC・スマホ・タブレット)
  • 主要ブラウザでの表示確認(Chrome、Safari、Edge、Firefox)
  • フォームの送受信テスト
  • 外部リンク・内部リンクの動作確認
  • SSL(HTTPS)の適用確認
  • OGP設定の確認(SNSシェア時のタイトル・画像)
  • Google Analyticsの計測タグの設置確認
  • Google Search Consoleへのサイト登録
  • XMLサイトマップの送信
  • ファビコン(ブラウザタブのアイコン)の設定
  • 404ページの設定
  • プライバシーポリシーの掲載

公開のタイミングは、アクセスの少ない時間帯(深夜〜早朝)がおすすめです。 万が一トラブルが発生しても、影響を最小限に抑えられます。

公開後は速やかにGoogleにインデックス登録をリクエストし、サイトが検索結果に表示されるようにしましょう。

ステップ9:運用・改善

公開して「完了」ではありません。 ホームページは公開してからが本番です。

公開後に取り組むべきことは以下のとおりです。

公開直後(1〜2週間)

  • アクセス解析ツールが正しく動作しているか確認
  • 検索結果への表示状況を確認
  • ユーザーからのフィードバック収集
  • 不具合や表示崩れの修正

継続的に行うこと

  • ブログ記事やお知らせの定期更新
  • アクセスデータの月次分析
  • コンバージョン率の改善施策
  • コンテンツの追加・改善
  • セキュリティアップデートの適用
  • バックアップの取得

特にブログやコラムの定期更新は、SEO集客に直結します。 月に2〜4本の記事を継続的に公開することで、検索エンジンからの流入が徐々に増加します。

3. 各フェーズの所要期間の目安

スケジュールが延びる原因と短縮の鍵

9ステップの各フェーズにどれくらいの期間がかかるのか、一般的な中規模サイト(10〜20ページ)を例に示します。

ステップ内容所要期間の目安主な担当
1目的・ゴールの明確化1〜2週間発注者
2制作会社の選定・比較2〜4週間発注者
3契約・キックオフ1〜2週間両者
4サイト設計1〜2週間制作会社(発注者確認)
5ワイヤーフレーム作成1〜2週間制作会社(発注者確認)
6デザイン制作2〜4週間制作会社(発注者確認)
7コーディング2〜4週間制作会社
8最終確認・公開1〜2週間両者
9運用・改善継続両者
合計約2.5〜5ヶ月

期間が延びる主な原因

実際のプロジェクトでは、見積もりどおりに進まないことも少なくありません。 期間が延びる主な原因は以下のとおりです。

発注者側の原因

  • 確認・フィードバックに時間がかかる
  • 原稿や写真素材の準備が遅れる
  • 社内の意思決定に時間がかかる(承認者が複数いる場合)
  • 途中での仕様変更・追加要望

制作会社側の原因

  • 他案件との並行作業による遅延
  • 要件の認識違いによる手戻り
  • 技術的な課題の発生

スケジュールを守るためのコツは「確認期限を事前に決め、厳守する」ことです。 制作会社から確認依頼が来たら、3営業日以内にフィードバックを返すルールにしておくと、全体のスケジュールが大きく崩れることを防げます。

スケジュール短縮のポイント

急いでサイトを公開したい場合は、以下の方法でスケジュールを短縮できます。

  • 原稿・写真素材を事前に準備しておく
  • 参考サイトやイメージを具体的に伝える
  • 社内の意思決定者を1人に絞る
  • デザイン修正の回数を最小限にする
  • 完璧を求めず「公開後に改善する」前提で進める

特に「原稿の事前準備」は効果が大きいです。 制作が止まる最大の原因は「発注者からの原稿が来ない」であることが非常に多いです。

4. 発注者がやるべきこと・準備すべきもの

発注者が準備すべきもの一覧

制作会社に丸投げしても良いサイトはできません。 発注者が積極的に関わることで、制作の質とスピードが格段に上がります。

制作前に準備すべきもの

必須

  • 会社のロゴデータ(AI、PNG等の高解像度データ)
  • 会社概要の基本情報(社名、住所、電話番号、設立年、代表者名など)
  • サービス内容の説明文(箇条書きでもOK)
  • 写真素材(社屋、スタッフ、サービスの様子など)
  • 参考サイトのURL(「こんな雰囲気にしたい」という参考を3〜5サイト)

あると望ましい

  • ブランドガイドライン(コーポレートカラー、フォント指定等)
  • 過去の会社案内パンフレット
  • お客様の声・導入事例の素材
  • 社内で使っている営業資料
  • 競合他社のリスト

制作中に発注者がやるべきこと

確認依頼には期限内に回答する

前述のとおり、確認のレスポンスが遅れると全体のスケジュールに影響します。 社内に複数の確認者がいる場合は、窓口を1人に絞り、社内調整は窓口担当が行うようにしましょう。

フィードバックは具体的に伝える

「なんか違う」「もうちょっとかっこよく」といった曖昧なフィードバックは、制作会社にとって最も対応が難しいものです。

以下のように具体的に伝えましょう。

  • 「ヘッダーの背景色を、もう少し落ち着いたネイビーにしてほしい」
  • 「ファーストビューのキャッチコピーを、もっとターゲットの悩みに寄せた表現にしたい」
  • 「サービス紹介ページに、料金の目安を追加してほしい」

仕様変更は影響範囲を確認してから決める

制作途中で「やっぱりこのページも追加したい」「機能を変更したい」という要望が出ることがあります。

仕様変更は追加費用とスケジュール遅延の最大の原因です。 変更を依頼する前に、制作会社に「この変更の影響範囲、追加費用、スケジュールへの影響」を確認しましょう。

原稿は「完璧」でなくてOK。ただし「早く」出す

プロのライターのような文章でなくても構いません。 箇条書きでも、メモ書きでも、伝えたい内容が書かれていれば制作会社がリライトしてくれます。

重要なのは「情報の正確さ」と「提出のスピード」です。

公開後に発注者がやるべきこと

アクセスデータを定期的に確認する

Google Analyticsの基本的な見方を制作会社に教えてもらいましょう。 月に一度、アクセス数・お問い合わせ数・人気ページの確認を行うだけでも、サイトの状況が把握できます。

コンテンツを定期的に更新する

お知らせやブログを定期的に更新することで、検索エンジンからの評価が上がり、アクセス数が増加します。 月に2〜4本の記事を目標にしましょう。

サイトの情報を最新に保つ

サービス内容の変更、料金の改定、スタッフの入れ替えなど、情報の変化があったら速やかにサイトに反映しましょう。 古い情報が掲載されたままだと、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、トラブルの原因にもなります。

費用の全体像はホームページ制作の費用相場で確認できます。

5. FAQ

Q. 制作途中でキャンセルはできる?

契約書の内容によりますが、一般的にはキャンセル可能です。 ただし、すでに進行した工程分の費用は請求されるのが通常です。

着手金を支払っている場合、キャンセル時の返金は難しいケースがほとんどです。 契約前にキャンセル条件を必ず確認しておきましょう。

Q. 原稿は自分で書かないといけない?

必ずしも自分で書く必要はありません。

多くの制作会社は、ヒアリングをもとに原稿を作成するサービスを提供しています。 ただし、原稿作成は別途費用がかかることが一般的です。

自分で書く場合は、箇条書きのメモ程度でOKです。 制作会社が読みやすい文章にリライトしてくれます。

Q. 写真は自分で用意する必要がある?

フリー素材(写真AC、Unsplash等)を使う方法と、プロカメラマンに撮影を依頼する方法があります。

フリー素材は費用がかかりませんが、競合サイトと同じ写真が使われるリスクがあります。 オリジナルの写真撮影を依頼する場合は、5万〜20万円程度の追加費用が目安です。

飲食店、美容院、クリニックなどビジュアルが重要な業種では、プロの撮影をおすすめします。

Q. 制作会社とのやり取りはどの程度頻繁?

プロジェクトの規模にもよりますが、一般的には以下の頻度です。

  • キックオフ時:1〜2時間のミーティング
  • 設計・デザインフェーズ:週1回程度の確認
  • コーディングフェーズ:2週間に1回程度の進捗報告
  • テスト・公開フェーズ:必要に応じて随時

チャットツール(Slack、Chatwork等)を使えば、都度のコミュニケーションが効率的になります。

Q. 公開後にページを追加したい場合は?

CMSが導入されていれば、ブログ記事やお知らせの追加は自分でできます。

新しいサービスページの追加など、デザインやコーディングが必要な変更は制作会社に依頼する必要があります。 費用は1ページあたり1万〜5万円程度が目安です。

保守契約にページ追加が含まれている場合もあるので、契約内容を確認しましょう。

6. まとめ

ホームページ制作は「目的の明確化」から「運用・改善」まで、9つのステップで構成されます。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 制作の流れは「準備」「制作」「公開・運用」の3フェーズ、9ステップ
  • 中規模サイトの場合、全体で約2.5〜5ヶ月が目安
  • スケジュール遅延の最大の原因は「発注者側の確認遅れ」と「原稿未提出」
  • 原稿・写真素材の事前準備がスケジュール短縮のカギ
  • フィードバックは具体的に、期限内に返すことが大切
  • 公開後の継続的な更新と改善が、ホームページの成果を左右する

全体の流れを把握しておくだけで、制作会社とのコミュニケーションが格段にスムーズになります。

制作会社の選び方についてはホームページ制作会社の選び方、費用についてはホームページ制作の費用相場、契約時の注意点はホームページ制作の契約チェックリストをあわせてご覧ください。 ホームページ制作の全体像を掴みたい方はホームページ制作の完全ガイドを参考にしてください。

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