「ローカルパックって何のこと?」 「あの地図と一緒に表示される3つの店舗情報のこと?」
その通りです。 ローカルパックとは、Google検索で地域系のキーワードを入力したときに、検索結果の上部に地図とともに表示される3つのビジネス情報のことです。
この上位3枠に入るために重要なのが口コミ数と評価です。WEBRIESではランチェスター戦略に基づき、口コミ数で地域No.1を獲ることをMEO施策の柱にしています。飲食店「きいちこ」は口コミ283件→3,000件で月商200万円アップ、「ベトナムパレス」は0件→1,000件を達成。さらに自社運営の検索ポータルがサイテーションとして機能し、ローカルパック表示率の向上を後押ししています。
この3枠に入るかどうかで、店舗への集客数が大きく変わります。 MEO対策の最終的なゴールは、このローカルパックの上位3枠に自店舗を表示させることだと言っても過言ではありません。
この記事では、ローカルパックの仕組みから、上位3枠に入るための具体的な方法まで詳しく解説します。
ローカルパックとは
ローカルパック(Local Pack)は、Googleの検索結果ページにおいて、地域に関連する検索クエリに対して表示される特別な表示枠です。 「マップパック」「3パック」と呼ばれることもあります。
表示される内容
ローカルパックに表示される情報は以下のとおりです。
- Googleマップ(上部に地図が表示され、3つのビジネスの位置がピンで示される)
- 3つのビジネス情報(ビジネス名、口コミの星評価と件数、住所、電話番号、営業時間、カテゴリなど)
- 「すべて表示」リンク(クリックするとGoogleマップの全検索結果に移動)
スマートフォンでは、各ビジネス情報に「電話」「ルート」「ウェブサイト」のアクションボタンが表示され、ユーザーは1タップで次のアクションに進めます。
ローカルパックが表示されるキーワード
ローカルパックは、すべての検索キーワードに対して表示されるわけではありません。 Googleが「ローカルインテント(地域の意図)」があると判断した検索に対してのみ表示されます。
ローカルパックが表示されやすいキーワードのパターンは以下のとおりです。
「地域名+業種」の組み合わせが最も代表的です。 「渋谷 歯医者」「新宿 美容院」「横浜 ラーメン」のようなキーワードでは、ほぼ確実にローカルパックが表示されます。
「近くの〇〇」というキーワードも、ローカルパックの表示率が非常に高いです。 「近くのカフェ」「近くの薬局」「近くのガソリンスタンド」のような検索です。
さらに、地域名がなくても、Googleがローカルインテントを判断する場合があります。 たとえば、「美容院」「歯医者」「整体」のような業種名だけの検索でも、Googleはユーザーの現在地に基づいてローカルパックを表示します。
ローカルパックの種類
ローカルパックにはいくつかのバリエーションがあります。
通常のローカルパックは、3つのビジネス情報が縦に並ぶ標準的な表示形式です。 地域系キーワードの大半ではこの形式で表示されます。
ローカルABCパックは、口コミの星評価が表示されず、A・B・Cのアルファベットが付く形式です。 ブランド検索(「渋谷 スターバックス」など)や、特定のチェーン店検索で表示されることがあります。
ローカルスナックパックは、以前の表示形式で、現在はほぼ廃止されています。
ローカルファインダーは、ローカルパックの「すべて表示」をクリックした後に表示される拡張リストです。 20件以上のビジネスが一覧で表示され、地図とともにフィルター機能も利用できます。
ローカルパックのクリック率
ローカルパックは、通常のオーガニック検索結果よりも高いクリック率を記録しています。
調査によると、地域系キーワードでの検索結果全体のクリックのうち、約44%がローカルパックに集中しているというデータがあります。
特にスマートフォンからの検索では、画面の大部分をローカルパックが占めるため、ユーザーがオーガニック検索結果までスクロールしないケースも多いです。
つまり、ローカルパックの3枠に入れるかどうかが、地域系キーワードからの集客を左右する最重要ポイントです。
表示される仕組み
ローカルパックに表示されるビジネスは、Googleのローカル検索アルゴリズムによって決定されます。
3つのランキング要因
Googleは公式に、ローカル検索の順位を決定する要因として「関連性」「距離」「知名度」の3つを挙げています。
関連性は、検索キーワードとGoogleビジネスプロフィール(GBP)の情報がどれだけ一致しているかです。 GBPのカテゴリ、説明文、サービス情報などが、ユーザーの検索意図と合致しているほど関連性のスコアが高くなります。
距離は、検索キーワードで指定された場所、または検索ユーザーの現在地から、ビジネスの所在地までの物理的な距離です。 距離が近いほどスコアが高くなります。
知名度は、そのビジネスがどれだけ広く知られているかを示す指標です。 口コミの数と評価、サイテーション(外部サイトでの言及)、被リンク、Webサイトの品質などから総合的に評価されます。
これら3つの要素が組み合わさって、ローカルパックに表示される3つのビジネスが決定されます。
アルゴリズムの詳細はMEOアルゴリズム完全解説で詳しく解説しています。
検索する場所によって結果が変わる
ローカルパックの表示結果は、検索するユーザーの物理的な位置によって大きく変わります。
同じ「歯医者」というキーワードで検索しても、渋谷にいるユーザーと新宿にいるユーザーでは、表示される3つの店舗がまったく異なります。
これは「距離」の要因が強く働くためです。 Googleは、ユーザーの現在地に近いビジネスを優先的に表示しようとします。
このため、MEO対策の効果を測定する際は、自店舗の近くだけでなく、商圏内の複数の地点から検索結果を確認する必要があります。
表示結果は常に固定ではない
ローカルパックの表示結果は固定されておらず、日々変動しています。
変動の要因は以下のとおりです。
- 検索ユーザーの位置情報の変化
- 競合のGBP情報の更新
- 新しい口コミの投稿
- Googleのアルゴリズムの微調整
- 営業時間(営業中の店舗が優先されることがある)
- 曜日や時間帯による検索意図の変化
そのため、ある時点で3枠に入っていても、別の時点では入っていないということが起こり得ます。 安定して3枠に入り続けるためには、継続的な対策が必要です。
上位3枠に入る方法
ローカルパックの上位3枠に入るための具体的な対策方法を解説します。
方法1:GBPの情報を徹底的に充実させる
ローカルパック3枠入りの基盤となるのは、GBPの情報の充実度です。
入力できる項目はすべて埋めましょう。 空欄が多い状態は、Googleに対して「このビジネスは情報が不十分」と伝えているようなものです。
特に重要な項目は以下のとおりです。
メインカテゴリは、あなたのビジネスを最も正確に表すカテゴリを選びましょう。 カテゴリの選択を間違えると、関連するキーワードでローカルパックに表示されなくなります。 「イタリア料理店」を「レストラン」と設定してしまうと、「イタリアン」で検索したユーザーへの関連性スコアが下がります。
サブカテゴリも最大限活用しましょう。 メインカテゴリでカバーしきれないサービスをサブカテゴリで補うことで、より多くのキーワードとの関連性を持てます。
ビジネスの説明文は750文字をフル活用して、サービス内容、対象エリア、特徴を具体的に記述しましょう。 ターゲットキーワードを自然に含めることが重要です。
サービス一覧は、提供しているサービスを個別に登録し、各サービスの説明文も記載しましょう。 ユーザーが検索するであろうキーワードを意識して説明文を作成します。
方法2:口コミの数と質を高める
口コミは、ローカルパックの順位に最も強く影響する要因のひとつです。
口コミの数を増やすための具体的な方法をお伝えします。
来店した顧客に口コミ投稿を直接お願いする声かけを習慣化しましょう。 すべてのスタッフが自然にお願いできるよう、具体的なトークスクリプトを用意しておくと効果的です。
口コミ投稿ページへのQRコードを作成し、レジ横、テーブル、待合室など、顧客の目に入る場所に設置しましょう。 QRコードはGBPの管理画面から生成できます。
来店後のフォローアップメールやLINEメッセージに、口コミページへのリンクを含めるのも有効です。 「本日はご来店ありがとうございました。ご感想をお聞かせいただけると嬉しいです」という簡潔なメッセージとともにリンクを送りましょう。
口コミの質も重要です。 星評価だけでなく、テキストの内容が充実している口コミのほうが価値が高いです。 「よかったです」の一言よりも、具体的なサービス内容や体験を記述した口コミのほうが、Googleにとっても他のユーザーにとっても有益です。
投稿されたすべての口コミに返信することも忘れないでください。 返信率が高いビジネスは、Googleから「顧客とのコミュニケーションを大切にしている」と評価されます。
方法3:写真を定期的に追加する
GBPに掲載する写真の質と量は、ローカルパックの表示に影響します。
Googleの公式データによると、写真が充実しているビジネスは、そうでないビジネスに比べてルート検索のリクエストが42%多く、ウェブサイトへのクリックが35%多いとされています。
最低でも以下の写真を掲載しましょう。
- 外観写真(正面、看板がわかるアングル)
- 内観写真(店内の雰囲気がわかるもの)
- サービスの様子(施術中、料理の提供中など)
- 商品・メニューの写真
- スタッフの写真
写真は一度にまとめてアップロードするのではなく、週に1枚から2枚のペースで定期的に追加するのが効果的です。 定期的な更新は、Googleに「このビジネスは活発に運営されている」というシグナルを送ります。
写真の品質にもこだわりましょう。 暗い写真、ぼやけた写真、構図の悪い写真は、ユーザーに悪い印象を与えるだけでなく、Googleの評価にも影響する可能性があります。
方法4:投稿機能を活用する
GBPの投稿機能を使って、定期的に情報を発信しましょう。
投稿できる内容は以下のとおりです。
- 最新情報(新メニュー、営業時間の変更、お知らせなど)
- イベント(セール、キャンペーン、季節のイベントなど)
- 特典(クーポン、割引情報など)
- 商品・サービスの紹介
投稿の中にターゲットキーワードを自然に含めることで、そのキーワードとの関連性を強化できます。 「当院では最新のホワイトニング治療を導入しました」のような投稿は、「ホワイトニング」というキーワードとの関連性を高めます。
投稿の頻度は、最低でも週に1回が目安です。 通常の投稿は7日間で非表示になるため(イベント投稿を除く)、定期的な投稿を継続しないと効果が薄れます。
方法5:NAP情報を完全に統一する
Web上に存在する自店舗のNAP情報(Name・Address・Phone)を、GBPの情報と完全に一致させましょう。
自社サイト、ポータルサイト、SNS、業界団体のサイトなど、あらゆる掲載先でNAP情報が統一されていることが、ローカルパックの順位に好影響を与えます。
一文字のブレも見逃さない姿勢で統一を徹底してください。 「丁目」と「-」の混在、「(株)」と「株式会社」の混在、ビル名の有無の不一致——こうした細かいブレもすべて修正の対象です。
方法6:サイテーションを構築する
ポータルサイト、地域メディア、業界団体のサイトなどにビジネス情報を掲載し、サイテーション(外部での言及)を増やしましょう。
サイテーションの数と質は、知名度スコアに影響し、ローカルパックの順位を高めます。
まずは業種に関連する主要ポータルサイト10件から15件への掲載を目指し、その後、地域メディアや業界団体への掲載にも取り組みましょう。
方法7:自社サイトの品質を高める
GBPに紐づけられた自社Webサイトの品質も、ローカルパックの順位に影響します。
自社サイトで取り組むべき施策は以下のとおりです。
- サイトのモバイル対応を徹底する
- ページ表示速度を改善する
- 地域名を含むページ(サービスページ、ブログ記事)を作成する
- ローカルビジネス用の構造化データ(JSON-LD)を実装する
- タイトルタグやメタディスクリプションに地域名を含める
自社サイトのSEO評価が高いほど、GBPの信頼性スコアにもプラスの影響があります。 MEO対策とSEO対策は別々ではなく、一体で取り組むべき施策です。
方法8:競合分析と差別化
自店舗が上位3枠に入れていない場合は、すでに3枠に入っている競合を分析しましょう。
競合のGBPを確認し、以下の点を比較してください。
- 口コミの数と平均評価
- 写真の枚数と質
- 投稿の頻度と内容
- カテゴリの設定
- サービス情報の充実度
- Webサイトの品質
差が大きい項目を特定し、その項目を集中的に改善することで、効率的に3枠入りを目指せます。
すべての項目で競合を上回る必要はありません。 総合点で上回ることが目標です。
FAQ
Q. ローカルパックに表示されないのはなぜですか?
いくつかの理由が考えられます。 GBPの登録が完了していない、カテゴリの設定が不適切、ユーザーの検索場所から遠い、競合に比べて口コミや情報が不足しているなどが主な原因です。 まずはGBPの情報がすべて正確に入力されているかを確認し、不足している項目を補いましょう。
Q. ローカルパックとローカルファインダーの違いは何ですか?
ローカルパックは検索結果ページに表示される上位3件の枠です。 ローカルファインダーは、ローカルパックの「すべて表示」をクリックした後に表示される拡張リストで、20件以上のビジネスが一覧で表示されます。 まずはローカルパックの3枠入りを目指し、それが難しい場合はローカルファインダーの上位表示を当面の目標にしましょう。
Q. 複数のキーワードでローカルパックに入ることはできますか?
はい、可能です。 GBPの情報が充実していれば、関連する複数のキーワードでローカルパックに表示される可能性があります。 たとえば、歯科医院であれば「渋谷 歯医者」「渋谷 矯正歯科」「渋谷 ホワイトニング」など、複数のキーワードでの上位表示を狙えます。 サービス一覧の登録や投稿でキーワードの幅を広げることが効果的です。
Q. ローカルパックの表示は広告で購入できますか?
ローカルパック自体は広告枠ではないため、直接購入することはできません。 ただし、Googleローカル広告(Google広告のローカル拡張機能)を使うと、ローカルパックの上部に広告を表示させることは可能です。 広告にはスポンサーラベルが付きますが、ローカルパックと似た見た目で表示されるため、クリック率を高められます。
Q. 新規開業の店舗でもローカルパック3枠に入れますか?
競合が少ないエリアであれば、開業直後でもローカルパック3枠に入ることは可能です。 GBPの登録を速やかに完了させ、基本情報を充実させ、初期の口コミを獲得することが重要です。 開業前からGBPの準備を進め、オープンと同時に充実したプロフィールを公開できる状態にしておくのが理想です。
まとめ
ローカルパックとは、Google検索で地域系キーワードを検索した際に表示される上位3件のビジネス情報枠です。
表示順位は「関連性」「距離」「知名度」の3つの要因で決まり、検索ユーザーの位置情報によっても結果が変動します。
上位3枠に入るためには、GBPの情報充実、口コミの獲得、写真の定期追加、投稿機能の活用、NAP情報の統一、サイテーションの構築、自社サイトの品質向上、競合分析と差別化の8つの施策をバランスよく実行することが重要です。
ローカルパック3枠入りは、MEO対策の最終的なゴールです。 一朝一夕で達成できるものではありませんが、正しい方法で継続すれば、必ず成果は表れます。
MEO対策の全体的な進め方はMEO対策完全ガイドで解説しています。
