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SEO対策キーワード選定

SEOキーワード選定の全手順|初心者でもできるやり方とツール紹介【2026年版】

2026.04.02 公開 | 読了時間 約15分

「記事を書いているのに、アクセスが全然増えない」

そんな悩みの原因は、ほぼ間違いなく「キーワード選定」にあります。

どれだけ丁寧に記事を書いても、そもそも誰も検索しないキーワードで書いていたら意味がありません。逆に、月間検索ボリューム1万回超のビッグワードで記事を書いても、大手メディアに勝てずに埋もれるだけです。

キーワード選定は、SEO対策の中で最も地味で、最も重要な工程です。ここを間違えると、半年かけて書いた30本の記事がすべて無駄になる。そんなことが実際に起こります。

この記事では、SEOキーワード選定の全手順を5つのステップに分けて解説します。無料ツールの使い方から、業種別の具体的なコツまで網羅しました。

SEO対策の全体像の中で、キーワード選定は「ステップ2 キーワード戦略の設計」に該当します。まだ全体像を把握していない方は、先にピラーページを読んでおくと理解がスムーズです。


キーワード選定とは?SEO成功の8割を決める最重要工程

正しいキーワードが成果の8割を決める — 「誰が・何を・どんな言葉で」検索するかを見極める3つの要素

そもそもキーワード選定とは何をすることなのか

キーワード選定とは、「自社サイトのどのページで、どの検索キーワードの上位表示を狙うか」を決める作業です。

もう少し具体的に言うと、以下の3つを明確にする工程です。

  • 誰が検索しているのか(ターゲットユーザー)
  • 何を知りたくて検索しているのか(検索意図)
  • どのキーワードで検索しているのか(検索クエリ)

この3つが揃って初めて、「書くべき記事」が見えてきます。

なぜキーワード選定がSEO成功の8割を決めるのか

SEO対策には様々な施策があります。内部対策、外部対策、コンテンツSEO、テクニカルSEO。しかし、どの施策も「正しいキーワード」を狙っていなければ効果を発揮しません。

具体例を挙げましょう。

ある歯科医院がSEOに取り組んだとします。「インプラント メリット」というキーワードで記事を書きました。月間検索ボリュームは2,400回。記事の質も高く、3ヶ月後に5位に入りました。

しかし、集客につながりません。

なぜか。「インプラント メリット」で検索する人の多くは、まだ情報収集段階であり、特定の歯科医院を探しているわけではないからです。しかもこのキーワードは全国区なので、東京の歯科医院が上位を取っても、実際に来院する可能性がある商圏内のユーザーはごくわずかです。

一方、「渋谷 インプラント 費用」「渋谷 インプラント おすすめ」のようなキーワードであれば、検索ボリュームは月間100〜300回程度でも、検索者の来院意欲ははるかに高い。そしてこのキーワードで上位を取れば、実際の予約に直結します。

これがキーワード選定の力です。「正しいキーワード」を選ぶだけで、同じ労力でも成果が何倍にもなる。逆に「間違ったキーワード」を選べば、どんなに質の高い記事を書いても成果はゼロに近くなります。

キーワード選定をやらないとどうなるか

キーワード選定をせずに記事を量産するとどうなるか。よくあるパターンを3つ紹介します。

パターン1: 誰も検索しないキーワードで記事を量産してしまう。 「自社の商品名 + 機能名」のような、社内でしか使われない言葉で記事を書くケース。検索ボリュームが月間0〜10回では、いくら上位を取っても流入はほぼゼロです。

パターン2: 競合が強すぎるキーワードばかり狙ってしまう。 「保険」「転職」「クレジットカード」のようなビッグワードは、大手メディアがドメインパワーとコンテンツ量で独占しています。新規サイトがこれらのキーワードで上位を取るのは、現実的にほぼ不可能です。

パターン3: キーワードのカニバリゼーション(共食い)が発生する。 「SEO対策 やり方」と「SEO対策 方法」のように、検索意図が重複するキーワードで別々の記事を書いてしまうケース。Googleはどちらのページを上位に表示すべきか判断できず、結果的にどちらの記事も順位が上がらなくなります。

これらはすべて、キーワード選定を正しく行えば防げる問題です。


キーワード選定の全手順 — 5つのステップで完全解説

初心者でも迷わない選定フロー — 5つのステップを順に進めるだけで完成する

ここから、キーワード選定の具体的な手順を5つのステップで解説します。この順番通りに進めれば、初心者でもブレない選定ができます。

ステップ1: 軸キーワードを洗い出す

まず最初にやるのは、「自社のビジネスに関連する軸キーワード」の洗い出しです。

軸キーワードを出す3つの視点 — 顧客視点・競合視点・自社視点

軸キーワードとは、自社の商品・サービス・業種を表す最も基本的な言葉のことです。たとえば以下のようなものです。

業種軸キーワードの例
歯科医院歯医者、歯科、インプラント、矯正歯科、ホワイトニング
弁護士事務所弁護士、法律相談、離婚 弁護士、相続 弁護士
ECサイト(アパレル)メンズ ジャケット、レディース ワンピース、春服 コーデ
BtoB SaaS勤怠管理システム、経費精算ソフト、CRMツール
飲食店エリア名 + ランチ、エリア名 + 居酒屋、エリア名 + カフェ

軸キーワードを出すときのコツは、3つの視点から考えることです。

1. 顧客視点 — お客さんはどんな言葉で検索するか。 自社が使う専門用語ではなく、顧客が実際に使う言葉を考えます。たとえば歯科医院が「審美補綴」と呼ぶ施術を、患者は「セラミック 歯」と検索します。

2. 競合視点 — 競合サイトはどんなキーワードで集客しているか。 競合サイトのタイトルタグや見出しを確認し、どんなキーワードを狙っているか調べます。AhrefsやSEMrushを使えば、競合サイトの流入キーワードを直接確認できます。

3. 自社視点 — 自社の強み・差別化ポイントに関連するキーワードは何か。 他社にはない独自の強みがあれば、それに関連するキーワードは上位を取りやすく、コンバージョン率も高い傾向にあります。

この段階では数を出すことが大事です。まずは30〜50個の軸キーワードをリストアップしましょう。精査は後のステップで行います。

ステップ2: 関連キーワードを拡張する

軸キーワードが出揃ったら、次はそれぞれの軸キーワードから関連キーワード(ロングテールキーワード)を拡張します。

関連キーワードの拡張に使える方法は4つあります。

方法1: Googleサジェスト Google検索窓にキーワードを入力すると、候補として表示される関連語句です。これはGoogleが「このキーワードと一緒に検索されることが多い語句」を自動的に提案しているもので、実際のユーザーニーズを反映しています。

たとえば「キーワード選定」と入力すると、以下のようなサジェストが表示されます。

  • キーワード選定 やり方
  • キーワード選定 ツール
  • キーワード選定 コツ
  • キーワード選定 無料
  • キーワード選定 初心者

方法2: 関連キーワード取得ツール ラッコキーワード(旧関連キーワード取得ツール)を使えば、Googleサジェストを一括取得できます。1つの軸キーワードから数十〜数百の関連キーワードが見つかります。

方法3: Google検索結果の「関連する質問」と「関連検索」 検索結果ページの中盤に表示される「他の人はこちらも質問」(PAA: People Also Ask)と、ページ下部の「関連検索」は、ユーザーの検索行動を反映した貴重な情報源です。

方法4: 検索結果の競合記事の見出し 上位表示されている競合記事の見出し(H2、H3)を確認すると、自分が見落としていたキーワードや切り口が見つかることがあります。

この作業を軸キーワードごとに繰り返すと、数百〜数千のキーワード候補が集まります。ここからが選定の本番です。

ステップ3: 検索ボリュームと競合性を調査する

集めたキーワード候補に対して、以下の2つのデータを取得します。

1. 月間検索ボリューム そのキーワードが月に何回検索されているかを示す数値です。Googleキーワードプランナーで確認できます(Google広告アカウントが必要ですが、広告を出稿していなくても利用可能。ただし広告を出稿していないと「100〜1,000」のように概数でしか表示されません)。

検索ボリュームの目安は以下の通りです。

分類月間検索ボリューム特徴
ビッグキーワード10,000回以上競合が極めて強い。大手メディアが独占
ミドルキーワード1,000〜10,000回競合は中〜強。戦略次第で上位可能
ロングテールキーワード100〜1,000回競合が比較的弱い。初心者が狙うべきゾーン
スモールキーワード100回未満競合は弱いが、流入数も限定的

2. 競合性(上位表示の難易度) そのキーワードで上位表示するのがどれくらい難しいかを示します。Ahrefsの「Keyword Difficulty(KD)」やSEMrushの「キーワード難易度」で数値として確認できます。

無料ツールだけで競合性を判断する場合は、実際にそのキーワードで検索して上位10サイトを目視で確認します。以下のようなサイトが上位を占めていたら、難易度は高いと判断してください。

  • 大手企業の公式サイト(例: リクルート、マイナビ)
  • 政府機関・公的機関のサイト(例: 厚生労働省、国税庁)
  • ドメインパワーが非常に高い大手メディア(例: Wikipedia、価格.com)

逆に、個人ブログや中小企業サイトが上位に入っている場合は、後発でも十分に勝てる可能性があります。

ステップ4: 検索意図を分類し、優先順位をつける

検索ボリュームと競合性のデータが揃ったら、次は「検索意図」による分類と優先順位付けです。

検索意図の4分類とCVへの距離 — Know・Do・Go・Buy

検索意図は大きく4つに分類されます。

検索意図ユーザーの目的キーワード例CVへの距離
Know(知りたい)情報を得たいSEOとは、キーワード選定 やり方遠い
Do(やりたい)何かを実行したいSEOツール 使い方、キーワード選定 手順やや近い
Go(行きたい)特定のサイトに行きたいAhrefs ログイン、Search Console対象外
Buy(買いたい)商品・サービスを比較・購入したいSEOツール 比較、SEO会社 おすすめ近い

SEOキーワード選定で重要なのは、CVに近いキーワードから優先的に対策することです。

多くの人は「検索ボリュームが大きいキーワードから対策しよう」と考えがちですが、それは間違いです。検索ボリュームが小さくても、購買意欲の高いキーワードで上位を取れば、少ないアクセスでも売上につながります。

優先順位のつけ方は以下の順序を推奨します。

第1優先: Buy意図のキーワード 「〇〇 費用」「〇〇 比較」「〇〇 おすすめ」のような、購入・契約に直結するキーワード。検索ボリュームは小さいことが多いですが、コンバージョン率が高い。

第2優先: Do意図のキーワード 「〇〇 やり方」「〇〇 手順」のような、実行方法を求めるキーワード。ハウツー記事を作成し、記事内で自社サービスへの導線を設計できます。

第3優先: Know意図のキーワード 「〇〇とは」「〇〇 メリット」のような、情報収集段階のキーワード。直接的なCVにはつながりにくいですが、サイト全体の流入数を底上げし、認知を広げる役割を果たします。

ステップ5: キーワードマップを作成する

最後に、選定したキーワードを「キーワードマップ」としてスプレッドシートにまとめます。

キーワードマップに必要な項目は以下の通りです。

項目内容
対策キーワードメインで狙うキーワード(1ページ1キーワードが原則)
検索ボリューム月間検索回数
競合性高・中・低の3段階、またはKDスコア
検索意図Know / Do / Go / Buy
対応ページURL既存ページのURL、または新規作成が必要かの判断
対策優先度A(最優先)/ B(中優先)/ C(後回し)
ステータス未着手 / 執筆中 / 公開済み / リライト対象

キーワードマップを作る際の重要なルールが2つあります。

ルール1: 1ページにつき1つのメインキーワード。 1つのページで複数のメインキーワードを狙うと、どっちつかずの記事になり、どのキーワードでも上位を取れなくなります。ただし、「共起語」や「関連キーワード」は同じページ内に自然に含めてOKです。

ルール2: 検索意図が同じキーワードは1ページにまとめる。 「SEO キーワード選定 やり方」と「SEO キーワード選定 方法」は、検索意図がほぼ同じです。これらを別の記事にすると、キーワードカニバリゼーションが発生します。同じ検索意図のキーワードは、1つの記事にまとめましょう。

キーワードマップが完成すれば、「何を、いつ、どの順番で書くべきか」が明確になります。あとはマップに従ってコンテンツを作成していくだけです。


キーワード選定に使える無料・有料ツール一覧

キーワード選定の作業効率と精度は、使うツールによって大きく変わります。ここでは、無料ツールと有料ツールに分けて紹介します。

無料で使えるキーワード選定ツール

Googleキーワードプランナー

Google広告の機能の一部として提供されているキーワード調査ツールです。Google広告アカウント(無料で作成可能)があれば誰でも使えます。

主な機能は2つ。

  • キーワード候補の取得: 軸キーワードを入力すると、関連キーワードとその検索ボリュームを一覧で返してくれます。
  • 検索ボリュームの確認: 特定のキーワードの月間検索回数を確認できます。

注意点として、広告を出稿していないアカウントでは検索ボリュームが「100〜1,000」「1,000〜10,000」のように幅のある概数でしか表示されません。正確な数値が必要な場合は、少額でも広告を出稿するか、他のツールと併用します。

ラッコキーワード

日本のSEO担当者に最も使われているキーワードリサーチツールの一つです。無料プランでも十分な機能が使えます。

  • サジェストキーワードの一括取得(Google、YouTube、Amazon、Bingなど)
  • 共起語分析
  • 見出し抽出(上位記事のH2・H3を一括取得)
  • 月間検索ボリュームの取得(有料プラン: 月額990円〜)

特に「見出し抽出」機能は、競合記事の構成を把握する際に非常に便利です。上位10記事の見出しが一覧で見られるため、キーワードに対してどんな情報が求められているかをすばやく把握できます。

Google Search Console

すでに自社サイトがある場合、Google Search Consoleは最も信頼性の高いキーワードデータ源です。なぜなら、「実際にどんなキーワードで自社サイトが検索結果に表示されているか」を確認できるからです。

「検索パフォーマンス」レポートでは、以下のデータが確認できます。

  • 検索クエリ(ユーザーが実際に検索した言葉)
  • 表示回数
  • クリック数
  • 平均掲載順位
  • CTR(クリック率)

このデータから「表示回数は多いが順位が低いキーワード」を見つけ出し、リライトで順位改善を狙う、という活用法が特に有効です。

Googleトレンド

キーワードの検索トレンド(時期による検索量の推移)を確認できるツールです。

キーワード選定における活用ポイントは2つ。

  • 季節性のあるキーワードの判別: 「エアコン 掃除」は夏前に検索が急増し、冬は減少します。季節性のあるキーワードは、検索が増えるタイミングの2〜3ヶ月前に記事を準備しておくのが鉄則です。
  • キーワードの比較: 類似するキーワード同士の検索ボリュームの大小を比較できます。たとえば「ホームページ制作」と「Web制作」のどちらがより多く検索されているかを確認できます。

有料キーワード選定ツール

Ahrefs(エイチレフス)

月額$129〜(2026年4月時点)。世界で最も使われているSEOツールの一つです。

キーワード選定における主な機能は以下の通りです。

  • Keyword Explorer: キーワードの検索ボリューム、KD(難易度)、クリック率、関連キーワードを一括表示
  • Site Explorer: 競合サイトの流入キーワード、被リンク、上位ページを分析
  • Content Gap: 競合が獲得しているが自社が獲得していないキーワードを抽出

特に「Content Gap」機能は、キーワード選定の漏れをなくすのに非常に有効です。

SEMrush(セムラッシュ)

月額$139.95〜(2026年4月時点)。Ahrefsと並ぶ総合SEOツールです。

キーワード選定における主な機能はAhrefsと類似していますが、SEMrushの強みは「キーワードマジックツール」です。1つの軸キーワードから、関連キーワードをツリー構造で展開してくれるため、キーワードの全体像を把握しやすいのが特徴です。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

月額$29〜。AhrefsやSEMrushよりも低価格で、個人や中小企業でも導入しやすいツールです。買い切りプラン($290〜)もあります。

基本的な機能(検索ボリューム、KD、関連キーワード、競合分析)は揃っています。精度や機能の深さではAhrefs・SEMrushに劣りますが、コストパフォーマンスは高いです。

ツール選びの目安

予算おすすめの組み合わせ
無料Googleキーワードプランナー + ラッコキーワード + Google Search Console
月額1,000円程度ラッコキーワード有料プラン + Google Search Console
月額1〜3万円Ubersuggest + Google Search Console
月額3万円以上Ahrefs or SEMrush + Google Search Console

初心者であれば、まずは無料ツールの組み合わせで十分です。有料ツールは、月間10万PV以上のサイトを運営するようになったタイミングで検討するのが合理的です。


キーワード選定でよくある失敗パターンと対処法

初心者が陥りやすい5つの落とし穴 — 事前に知っておけばすべて回避できる

キーワード選定は経験を積むほど精度が上がりますが、初心者が陥りやすい失敗パターンは明確に存在します。あらかじめ把握しておけば、回避できるものばかりです。

失敗1: 検索ボリュームだけで判断してしまう

検索ボリュームだけで選ぶと失敗する — NG/OK対比

最も多い失敗です。「月間検索ボリュームが大きい=良いキーワード」と思い込んで、ビッグキーワードばかり狙ってしまうパターン。

たとえば「ダイエット」(月間検索ボリューム: 約20万回)というキーワード。検索ボリュームは巨大ですが、検索意図が広すぎて何を書けばいいかわからない。さらに、上位は大手健康メディアが独占しており、新規サイトが入り込む余地はほとんどありません。

対処法: 検索ボリュームだけでなく、「競合性」「検索意図の明確さ」「CVとの距離」の3つを総合的に判断してください。特に立ち上げ初期のサイトは、月間検索ボリューム100〜500回のロングテールキーワードに集中すべきです。

失敗2: 自社都合のキーワードで記事を書く

自社の商品名やサービス名、社内で使う専門用語でキーワード選定をしてしまうパターンです。

たとえば「ABCクリーナー Pro3000」という自社商品の名前で記事を書いても、商品名を知らない人は検索しません。ユーザーが実際に検索するのは「ロボット掃除機 おすすめ」「ロボット掃除機 安い」のような一般的な言葉です。

対処法: キーワード選定は必ず「ユーザーが使う言葉」で行います。自社の専門用語は、記事内で補足的に使うのみ。キーワードプランナーやラッコキーワードで実際の検索語句を確認し、ユーザー目線の言葉を選びましょう。

失敗3: 検索意図の重複に気づかない(カニバリゼーション)

先述の通り、検索意図が同じキーワードで複数の記事を書くと、カニバリゼーションが発生します。

判別方法はシンプルです。2つのキーワードでそれぞれGoogle検索し、上位10件の結果を比較してください。7〜8件以上が同じURLであれば、Googleはその2つのキーワードをほぼ同じ検索意図と判断しています。つまり、別々の記事を書く必要はありません。

対処法: キーワードマップを作成する際に、必ず検索結果の重複チェックを行う。重複しているキーワードは1つの記事にまとめ、メインキーワードとサブキーワードに分けて管理します。

失敗4: 一度選定して終わりにする

キーワード選定は「一度やったら完了」ではありません。検索トレンドは常に変化しており、半年前に有効だったキーワードが今は検索されていない、ということもあります。

2026年現在、特に注意すべきなのがAI Overviewの影響です。GoogleのAI Overviewが導入されたことで、一部のキーワードではオーガニック検索結果のCTRが大幅に低下しています。特に「〇〇とは」系のKnow意図のキーワードは、AI Overviewが回答を表示してしまうため、クリックされにくくなっています。

対処法: 3ヶ月に一度はキーワードマップを見直す。Google Search Consoleのデータを確認し、「表示回数が増えているのにクリック数が伸びないキーワード」は、AI Overviewに吸収されている可能性があります。その場合、よりニッチなロングテールキーワードへのシフトを検討してください。

失敗5: キーワードの「季節性」を無視する

「確定申告 やり方」は毎年1〜3月に検索が急増し、4月以降は激減します。「エアコン クリーニング」は5〜7月がピーク。「おせち 通販」は10〜12月です。

季節性のあるキーワードは、ピーク時期に記事を公開しても遅い。Googleがインデックスして順位を安定させるまでに1〜3ヶ月かかるため、ピークの2〜3ヶ月前には記事を公開しておく必要があります。

対処法: Googleトレンドで各キーワードの季節性を確認し、年間の「コンテンツカレンダー」を作成する。ピーク月から逆算して、記事の準備スケジュールを組みましょう。


業種別キーワード選定のコツ — 店舗ビジネス・BtoB・EC

ビジネスモデル別の狙い方を把握する — 業種ごとに力を入れるべきキーワードの型が異なる

キーワード選定の基本は共通ですが、業種やビジネスモデルによって力を入れるべきポイントは異なります。代表的な3つの業種別に、具体的なコツを解説します。

店舗ビジネス(飲食店・美容室・クリニックなど)

店舗ビジネスのキーワード選定で最も重要なのは、「地域名 + サービス名」のローカルキーワードです。

店舗ビジネスはローカルキーワードが最優先 — 広域NG vs ローカルOK

狙うべきキーワードの型:

キーワードの型検索意図
地域名 + 業種渋谷 歯医者Go/Buy
地域名 + サービス + 条件新宿 美容室 安いBuy
地域名 + 症状・悩み横浜 腰痛 整体Do/Buy
地域名 + サービス + おすすめ池袋 パーソナルジム おすすめBuy

店舗ビジネスのキーワード選定で注意すべき点が2つあります。

1. 商圏に合った地域名を使う。 「東京 歯医者」のような広域キーワードではなく、「渋谷 歯医者」「恵比寿 歯医者」のように最寄り駅名や区名で選定します。ユーザーは通える範囲で検索するため、広域キーワードではミスマッチが起きます。

2. MEO対策との連動を意識する。 ローカルキーワードで検索すると、Googleマップのローカルパックが検索結果のファーストビューを占めます。SEO対策だけでなく、Googleビジネスプロフィール(GBP)の最適化を並行して行うことで、検索結果での露出を最大化できます。MEO対策についてはSEO対策の全体像でも触れています。

BtoB(法人向けサービス)

BtoBのキーワード選定は、「検索者が意思決定者とは限らない」という点に注意が必要です。実際に検索しているのは、情報収集を任された担当者であることが多い。そのため、担当者が社内稟議に使える情報を提供するキーワードが有効です。

狙うべきキーワードの型:

キーワードの型想定される検索者
ツール・サービス + 比較CRMツール 比較情報収集担当者
ツール・サービス + 費用勤怠管理システム 費用稟議書作成者
課題 + 解決策営業効率化 方法課題を感じている担当者
業界用語 + 意味SFA とは上司から指示された担当者

BtoBキーワード選定の最大のコツは、「比較」「費用」「導入事例」の3語を軸にすることです。

これらのキーワードで検索する人は、すでにサービスの導入を検討している段階にあります。検索ボリュームは月間100〜500回程度と小さいことが多いですが、1件あたりの契約金額が大きいBtoBでは、月に数件の問い合わせでも十分なROIが見込めます。

EC(ネット通販)

ECサイトのキーワード選定は、「商品ページ」と「コンテンツページ(ブログ)」を分けて考える必要があります。

商品ページで狙うキーワード:

キーワードの型
商品カテゴリ + 条件メンズ スニーカー 白
ブランド名 + 商品ジャンルナイキ ランニングシューズ
商品名 + 型番エアマックス90

コンテンツページで狙うキーワード:

キーワードの型
商品ジャンル + 選び方ランニングシューズ 選び方
悩み + 解決策足が痛くならない 靴
比較・ランキングランニングシューズ おすすめ 2026

ECサイトのキーワード選定で重要なのは、カテゴリページの最適化です。個別の商品ページよりも、カテゴリページの方がSEOで上位を取りやすく、集客力も高い傾向にあります。

たとえば「メンズ スニーカー 白」で検索すると、上位にはAmazonや楽天のカテゴリページ(一覧ページ)が表示されます。個別の商品ページではなく、カテゴリページで検索上位を狙う設計にすることがECサイトSEOの基本戦略です。


WEBRIESのキーワード選定アプローチ

事業戦略から逆算するキーワード設計 — 数字だけでなく、ユーザーのストーリーを読み解く

WEBRIESでは、キーワード選定を単なる「作業」ではなく、「事業戦略の翻訳」と位置づけています。

ビジネスモデルから逆算するキーワード設計

一般的なSEO会社のキーワード選定は、「検索ボリュームの大きいキーワードを上から順に対策する」というアプローチを取りがちです。

WEBRIESのアプローチは異なります。まずお客様のビジネスモデルを深く理解し、「どんなユーザーが、どんな経路で、どんな行動を取れば売上につながるか」というカスタマージャーニーを設計した上で、各段階に最適なキーワードを逆算で選定します。

具体的なプロセスは以下の通りです。

  1. ヒアリング — 事業の強み、ターゲット顧客、競合優位性、現在の集客課題を深掘り
  2. カスタマージャーニー設計 — 認知から購入までの顧客行動を可視化
  3. キーワード選定 — ジャーニーの各段階に対応するキーワードを網羅的に洗い出し
  4. 優先順位設計 — CVに近いキーワードから順に対策スケジュールを策定
  5. コンテンツマップ作成 — キーワードとページの対応関係を一覧化

「ストーリー」で検索意図を深掘りする

WEBRIESの理念は「Storyでビジネスの価値を最大化する」です。キーワード選定においても、数字だけを見るのではなく、その検索キーワードの裏にある「ストーリー」を想像します。

数字の裏にあるユーザーのストーリーを想像する

たとえば「歯医者 怖い 克服」というキーワード。月間検索ボリュームは300回程度で、数字だけ見れば優先度は低いかもしれません。

しかし、このキーワードで検索している人のストーリーを想像してみてください。「歯医者が怖くて何年も行けていない。でも痛みが出てきて、もう限界。なんとか克服する方法を探している」。この人に適切な情報を届け、安心して来院できるクリニックを紹介できれば、それは間違いなく「心を救う」マーケティングです。

このように、キーワードの裏にあるユーザーの感情や状況まで想像することで、表面的なキーワード選定では見えない「本当に対策すべきキーワード」が見えてきます。


キーワード選定に関するよくある質問(FAQ)

Q. キーワード選定にはどれくらい時間がかかりますか?

初めての場合、1つのサイトのキーワード選定に2〜5日程度かかります。軸キーワードの洗い出しに半日、関連キーワードの拡張に1日、データ取得と分析に1日、キーワードマップの作成に1日、というのが一般的なスケジュールです。

ただし、慣れてくれば1〜2日で完了できます。また、AhrefsやSEMrushのような有料ツールを使えば、データ取得と分析の時間を大幅に短縮できます。

Q. キーワードは何個くらい選定すればいいですか?

サイトの規模とリソースによりますが、目安は以下の通りです。

サイト規模初期の選定数月間の新規記事数の目安
個人ブログ30〜50個4〜8本
中小企業サイト50〜100個4〜12本
大規模メディア200〜500個20〜50本

重要なのは、「選定した数」ではなく「選定の質」です。100個のキーワードを雑に選ぶよりも、30個のキーワードを検索意図・競合性・CVとの距離まで分析して選んだ方が、はるかに効果的です。

Q. 検索ボリュームがゼロのキーワードは対策する価値がありますか?

状況によります。

Googleキーワードプランナーで検索ボリュームが「0」と表示されるキーワードでも、実際にはある程度の検索がされているケースがあります。キーワードプランナーは広告主向けのツールであるため、広告ニーズの低いキーワードのデータ精度はあまり高くありません。

また、新しいトレンドやニッチなジャンルでは、まだ検索ボリュームが蓄積されていないだけで、今後伸びる可能性があります。

以下のケースでは、検索ボリュームゼロでも対策する価値があります。

  • 自社の専門性を示す記事として必要(E-E-A-Tの強化)
  • SNSやメルマガからの流入が見込める
  • 今後検索が増えると予測されるトレンドキーワード
  • 既存記事の関連コンテンツとして内部リンクを強化できる

Q. AIでキーワード選定はできますか?

2026年現在、AIツールはキーワード選定の「補助」として有効ですが、AIだけで完結させるのはおすすめしません。

AIが得意なこと:

  • 軸キーワードから関連キーワードのアイデアを大量に出す
  • キーワードの検索意図を分類する
  • 記事の構成案を作成する

AIが苦手なこと:

  • 正確な検索ボリュームの提示(AIは検索ボリュームのリアルタイムデータを持っていない)
  • 競合サイトのドメインパワーの評価
  • 自社のビジネス状況に合わせた優先順位判断

おすすめの使い方は、「AIでキーワード候補を大量に出す → ツールで検索ボリュームと競合性を確認する → 人間が最終判断する」というハイブリッドアプローチです。

Q. キーワード選定後に順位が上がらない場合、キーワードを変えるべきですか?

記事を公開してから最低3ヶ月は様子を見てください。SEOは効果が出るまでに時間がかかります。

3ヶ月経っても圏外(50位以下)の場合は、以下の順番で原因を切り分けます。

  1. インデックスされているか確認 — Google Search Consoleの「URL検査」ツールで確認
  2. 記事の質を見直す — 上位記事と比較して、情報の網羅性・独自性は十分か
  3. サイト全体のドメインパワーを確認 — 新規サイトの場合、そもそもドメインパワーが不足している可能性
  4. キーワードの再選定を検討 — 上記すべてを改善しても上がらない場合、競合性が高すぎるキーワードを選んでいる可能性

キーワードを変えるのは最後の手段です。多くの場合、コンテンツの質を上げるか、関連記事を増やして内部リンクを強化することで順位は改善します。

Q. キーワード選定を外注する場合の費用相場は?

キーワード選定単体での外注費用相場は以下の通りです。

依頼先費用相場成果物
フリーランスSEOコンサルタント5〜15万円キーワードリスト(50〜100個)+ 簡易分析
SEO会社(中小)10〜30万円キーワードマップ + 競合分析 + コンテンツ戦略
SEO会社(大手)30〜100万円上記 + サイト設計 + 実行支援

ただし、キーワード選定は「一度やったら終わり」ではなく、定期的な見直しが必要です。月額のSEOコンサルティング契約(月額10〜50万円程度)の中にキーワード戦略の更新が含まれているケースが一般的です。費用感の詳細はSEO対策の費用相場も参考にしてください。


まとめ

キーワード選定は、SEO対策の成否を決める最も重要な工程です。

この記事で解説した5つのステップを改めて整理します。

  1. 軸キーワードを洗い出す — 顧客視点・競合視点・自社視点の3軸で30〜50個リストアップ
  2. 関連キーワードを拡張する — サジェスト、ラッコキーワード、PAA、競合記事から数百〜数千の候補を収集
  3. 検索ボリュームと競合性を調査する — キーワードプランナーとAhrefs/SEMrushでデータを取得
  4. 検索意図を分類し、優先順位をつける — CVに近いBuy/Do意図のキーワードから対策
  5. キーワードマップを作成する — 1ページ1キーワードの原則で、対策スケジュールを設計

大切なのは、「完璧な選定」を目指して動けなくなることではありません。まずは上記の5ステップに従って一通り選定し、記事を書き、Google Search Consoleのデータを見ながら改善していく。このサイクルを回すことで、キーワード選定の精度は自然と上がっていきます。

キーワード選定を含むSEO対策の全体像については、SEO対策の完全ガイドで体系的にまとめています。キーワード選定の次のステップ(サイト構造設計やコンテンツ作成)に進む際は、ぜひ併せて参考にしてください。

自社でキーワード選定を行うリソースがない、あるいはプロの視点でキーワード戦略を設計したいという場合は、WEBRIESにご相談ください。ビジネスモデルから逆算した、成果につながるキーワード戦略をご提案します。

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