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MEO対策NAP統一

NAP情報の統一がMEOに重要な理由

2026.04.05 公開 | 読了時間 約10分

MEO対策において、最も基本的でありながら最も見落とされがちな施策がNAP情報の統一です。

「NAP情報って何?」 「なぜ統一する必要があるの?」

MEO対策を進める中で、「NAP情報の統一」という言葉を目にしたことがある方は多いでしょう。 しかし、その重要性を正しく理解し、実際に統一作業を行っている店舗は意外と少ないです。

WEBRIESでは、NAP情報の統一をサイテーション戦略の一部として位置づけています。自社で業種特化型の検索ポータルサイトを複数運営しており、ポータル掲載時にNAP情報を正確に統一することで、サイテーションの質と量の両方を高めています。また、GBPの「ウェブサイト」欄に食べログなど外部ポータルのURLを設定しているケースが多く見受けられますが、これはNAP情報の整合性を崩す原因にもなるため、自社サイトのURLに統一することを推奨しています。

NAP情報の統一は、MEO対策において最も基本的で、かつ見落とされがちな施策のひとつです。 統一が不十分なだけで、本来取れるはずの順位を逃している可能性があります。 実際にWEBRIESの支援先では、NAP情報の統一だけでGBPの表示回数が1.5倍から2倍に増加した事例が複数あります。

この記事では、NAP情報の意味と重要性から、確認方法、修正手順までを具体的に解説します。 読み終えた後にすぐ実行できるよう、チェックリストや修正依頼のメール文例も用意しています。

MEO対策の全体像はこちらで解説しています

NAPとは

NAP情報の全体像

NAPとは、以下の3つの頭文字を取った略語です。

  • Name(ビジネス名・店舗名)
  • Address(住所)
  • Phone(電話番号)

この3つの情報は、Googleがビジネスを識別するための最も基本的なデータです。

NAPはビジネスの「身分証明」

人間に戸籍や住民票があるように、ビジネスにもWeb上での「身分証明」が必要です。 それがNAP情報です。

Googleは、Web上のさまざまな場所に掲載されているNAP情報を収集し、照合することで、「これは同じビジネスの情報だ」と認識します。

GBPに登録されたNAP情報と、自社サイトに記載されたNAP情報と、ポータルサイトに掲載されたNAP情報——これらがすべて一致していれば、Googleは「間違いなく同一のビジネスだ」と確信を持てます。

逆に、表記がバラバラだと、Googleは「これは同じビジネスなのか、別のビジネスなのか」と判断に迷います。 この判断の迷いが、MEOの順位にマイナスの影響を与えるのです。

もう少し具体的にイメージしてみましょう。

あなたが「〇〇歯科クリニック」を経営しているとします。 GBPには「〇〇歯科クリニック」と登録しましたが、食べログには「〇〇歯科」、エキテンには「医療法人〇〇 〇〇歯科クリニック」、自社サイトのフッターには「〇〇デンタルクリニック」と表示されている。

人間ならすべて同じ歯科医院だと理解できますが、Googleのアルゴリズムにとっては4つの異なるビジネスに見えかねません。 結果として、サイテーション(外部での言及)の効果が分散し、知名度スコアが本来の値よりも低くなってしまいます。

NAPに含めるべき情報の範囲

厳密にはNAPは「名前・住所・電話番号」の3つですが、実務上は以下の情報も含めて統一を図るべきです。

  • ビジネス名(正式名称)
  • 住所(建物名・部屋番号まで)
  • 電話番号(固定電話・携帯電話)
  • WebサイトのURL
  • 営業時間

特にWebサイトのURLは、GBPと自社サイトの紐づけを強化する要素として重要です。 営業時間についても、GBPと自社サイトで異なっていると、ユーザーに混乱を与えるだけでなく、Googleからの信頼性評価にもマイナスの影響があります。

ここで見落とされがちなのが「WebサイトURL」の統一です。 GBPの「ウェブサイト」欄に、自社サイトではなく食べログやホットペッパーのURLを設定している店舗が少なくありません。 これはGBPと自社サイトの関連性を弱め、MEOの評価を下げる原因になります。 必ず自社サイトのURLを設定してください。 自社サイトを持っていない場合は、簡易的なものでも構いませんので自社サイトを作成し、そのURLをGBPに設定することを強くおすすめします。

ホームページの作成方法についてはホームページ制作の基本ガイドも参考にしてください。

NAP情報の「表記」が重要な理由

NAP情報の統一で特に重要なのは、「意味の一致」ではなく「表記の一致」です。

以下の例を見てください。

GBP登録情報自社サイトGoogleの認識
渋谷区神宮前1丁目2番3号渋谷区神宮前1丁目2番3号完全一致(信頼度:高)
渋谷区神宮前1丁目2番3号渋谷区神宮前1-2-3表記ブレ(信頼度:やや低い)
渋谷区神宮前1丁目2番3号東京都渋谷区神宮前1丁目2番3号表記ブレ(信頼度:やや低い)

人間にとっては3つとも同じ住所ですが、アルゴリズムにとっては異なる文字列です。 Googleの技術はある程度の表記ブレを認識できるようになっていますが、完全に一致しているほうが確実に信頼度が高まります。

なぜNAP統一が重要か

NAP統一が重要な3つのメカニズム

NAP情報の統一がMEOに影響する理由を、3つの観点から詳しく説明します。

理由1:Googleの信頼性評価に直結する

Googleは、複数の情報源から収集したデータを照合して、ビジネス情報の正確性を判断しています。

Web上のあらゆる場所で同じNAP情報が掲載されていれば、Googleは「この情報は正確だ」と信頼します。 信頼性が高いと判断されたビジネスは、検索結果で優先的に表示される傾向があります。

一方、掲載先ごとにNAP情報がバラバラだと、Googleは「どの情報が正しいのかわからない」と判断します。 この不確実性は、ビジネスの信頼性スコアを下げ、結果としてMEOの順位にもマイナスの影響を与えます。

Googleの信頼性評価の仕組みをもう少し詳しく解説します。

Googleは「投票モデル」に近い仕組みでビジネス情報の正確性を判断しています。 多くのサイテーション先で同じ情報が掲載されていれば、それは「多くの情報源がこの情報を支持している」ということであり、信頼性が高まります。

逆に、情報がバラバラだと「投票が割れている」状態になり、Googleはどの情報が正しいか判断しにくくなります。 この場合、Googleは保守的に評価し、知名度スコアを低めに設定する傾向があります。

理由2:サイテーション効果を最大化できる

サイテーションとは、Web上で自店舗のビジネス情報が言及されることです。 サイテーションの数と質は、MEOにおける「知名度」の評価に影響するランキング要因です。

しかし、サイテーション先のNAP情報がGBPの情報と一致していなければ、Googleはそのサイテーションを自店舗のものと認識できない可能性があります。

たとえば、GBPでは「〇〇美容室」と登録しているのに、食べログでは「〇〇ビューティーサロン」と掲載されていた場合、Googleはこれを同じビジネスのサイテーションとカウントしない可能性があります。

NAP情報を統一することで、Web上に散在するサイテーションがすべて自店舗に紐づき、知名度スコアを最大限に高められるのです。

サイテーション効果の最大化を数値的にイメージすると、以下のようになります。

NAP統一されていない場合:

  • ポータルサイト20件に掲載 → NAP一致は12件のみ
  • Googleが認識するサイテーション:12件
  • 知名度スコアへの貢献:12件分

NAP統一されている場合:

  • ポータルサイト20件に掲載 → NAP一致は20件すべて
  • Googleが認識するサイテーション:20件
  • 知名度スコアへの貢献:20件分

同じ数のポータルサイトに掲載していても、NAP統一の有無で知名度スコアへの貢献が40%以上変わる計算です。

サイテーションについて詳しくはサイテーションとMEOの関係を解説した記事をご覧ください。

理由3:ユーザー体験を損なわないため

NAP情報の不一致は、ユーザーにとっても混乱の原因です。

Googleマップで見た電話番号に電話したら「この番号は現在使われておりません」と言われた。 Webサイトに記載された住所に向かったら、違う場所だった。

こうした体験は、ユーザーの信頼を一瞬で失わせます。 口コミで低評価を付けられるリスクもあります。

NAP情報の統一は、SEOやMEOの技術的な話だけでなく、ユーザーへの基本的な誠実さの問題でもあります。

実際に起きたトラブルの例を紹介します。

  • 移転前の住所が食べログに残っていて、旧住所に来てしまったお客様からクレームの口コミが投稿された
  • 携帯番号がGBPに登録され、固定電話がサイトに掲載されていて、「電話がつながらない」という口コミが投稿された
  • 屋号を変えた後も旧屋号のサイテーションが残り、「看板と名前が違う」と混乱を招いた

NAP不一致がどの程度影響するのか

「ちょっとした表記の違いくらいで本当に影響があるの?」と思う方もいるかもしれません。

結論から言えば、影響はあります。

Googleのアルゴリズムは、テキストの完全一致を重視します。 「1丁目2番3号」と「1-2-3」は人間にとっては同じですが、アルゴリズムにとっては異なる文字列です。

もちろん、Googleの技術も進歩しており、ある程度の表記のブレは同一と認識できるようになっています。 しかし、すべてのブレを完璧に認識できるわけではなく、統一されていることに越したことはありません。

影響度を段階的に整理すると、以下のようになります。

不一致のレベル具体例影響度
軽微な表記ブレ「1丁目」vs「1-」低〜中(Googleが自動補正する可能性あり)
中程度の表記ブレビル名の有無、電話番号の書式中(認識されない可能性あり)
重大な不一致旧住所が残っている、店舗名が異なる高(サイテーションとしてカウントされない)
完全な誤情報閉店した旧店舗の情報が残っている非常に高(逆効果の可能性)

確実を期すなら、一文字の違いもないレベルでの統一を目指すべきです。

NAP情報の確認方法

NAP統一度の確認5ステップ

NAP情報が現在どの程度統一されているかを確認する方法を解説します。

ステップ1:GBPの情報を確認する

まず、Googleビジネスプロフィールに登録されている情報を確認しましょう。 これが「正」の情報になります。

GBP管理画面にログインし、以下の項目をメモしてください。

  • ビジネス名(一字一句そのまま)
  • 住所(番地、建物名、部屋番号まで)
  • 電話番号(ハイフンの有無、市外局番の表記も含めて)
  • WebサイトURL

このメモが、今後すべての掲載先と照合するための「基準」になります。

メモを取る際のポイントがあります。 GBPの管理画面に表示されている情報を、一字一句そのままコピーしてください。 「だいたい同じ」ではなく「完全に同じ」を目指すことが重要です。

具体的なメモ例を示します。

【NAP基準情報】
ビジネス名:〇〇歯科クリニック
住所:東京都渋谷区神宮前1丁目2番3号 ABCビル4F
電話番号:03-1234-5678
URL:https://www.example-dental.com

ステップ2:自社サイトの情報を確認する

次に、自社Webサイトに記載されているNAP情報を確認します。

確認すべき場所は以下のとおりです。

  • ヘッダー(サイト上部の店舗名・電話番号)
  • フッター(サイト下部の住所・電話番号)
  • 会社概要・店舗情報ページ
  • お問い合わせページ
  • 各ページのメタ情報(構造化データを使用している場合)
  • ブログ記事内の店舗情報への言及

同じサイト内でも、ページによって表記が異なることがあります。 リニューアルを繰り返した結果、古いページに旧住所や旧電話番号が残っているケースも珍しくありません。

特に注意すべきは構造化データ(JSON-LD形式のLocalBusinessスキーマ)です。 構造化データはユーザーの目に見えないため、更新を忘れがちです。 GBPの情報と構造化データのNAP情報が一致しているか、必ず確認してください。

ステップ3:ポータルサイトの情報を確認する

自店舗が掲載されているポータルサイトをすべてリストアップし、それぞれのNAP情報を確認します。

主な確認先は以下のとおりです。

全業種共通:

  • エキテン
  • iタウンページ
  • Yahoo!ロコ
  • マピオン
  • NAVITIME

飲食店の場合:

  • 食べログ
  • ぐるなび
  • ホットペッパーグルメ
  • Retty

美容院の場合:

  • ホットペッパービューティー
  • 楽天ビューティー

クリニックの場合:

  • Caloo
  • 病院なび
  • EPARK
  • ドクターズ・ファイル

掲載した覚えがないサイトにも、情報が転載されていることがあります。 自店舗名でGoogle検索し、上位に表示されるサイトをすべてチェックしましょう。

「"〇〇歯科クリニック"」のようにダブルクォーテーションで囲んで検索すると、完全一致する掲載先を効率的に見つけられます。

ステップ4:SNSの情報を確認する

SNSアカウントに登録されているビジネス情報も確認対象です。

  • Instagram(プロフィール欄の住所・電話番号)
  • Facebook(ビジネスページの基本情報)
  • X(旧Twitter)のプロフィール
  • LINE公式アカウントの基本情報
  • TikTok(ビジネスアカウントの場合)

SNSは特に更新を忘れがちで、開設時の古い情報がそのまま残っていることが多いです。

Facebookのビジネスページは特に重要です。 GoogleはFacebookのビジネスページからNAP情報を積極的に収集していることが知られており、ここの情報がGBPと不一致だと大きなマイナスになります。

ステップ5:不一致リストの作成

GBPの情報を基準にして、各掲載先との不一致を一覧表にまとめましょう。

掲載先ビジネス名住所電話番号URL不一致項目
GBP(基準)〇〇歯科クリニック渋谷区神宮前1丁目2番3号 ABCビル4F03-1234-5678https://www.example.com
自社サイト〇〇歯科クリニック渋谷区神宮前1-2-3 ABCビル4F03-1234-5678住所表記
食べログ〇〇歯科渋谷区神宮前1丁目2番3号03-1234-5678名称・住所
エキテン〇〇歯科クリニック渋谷区神宮前1丁目2番3号 ABCビル4階03(1234)5678住所・電話
Facebook〇〇歯科クリニック渋谷区神宮前1丁目2番3号 ABCビル4F03-1234-5678https://www.example.comなし

このように一覧にすることで、どの掲載先のどの項目を修正すべきかが明確になります。

不一致リストはスプレッドシートで管理することをおすすめします。 修正日時や修正状況も記録しておくと、進捗管理がしやすくなります。

修正手順

不一致リストが完成したら、優先順位をつけて修正していきましょう。

優先度1:自社サイトの修正

最も優先度が高いのは、自社Webサイトの修正です。 自社サイトは自分で完全にコントロールできるため、即座に修正が可能です。

ヘッダー、フッター、会社概要ページ、お問い合わせページなど、NAP情報が記載されているすべての箇所を修正します。

修正する際は、以下のポイントに注意してください。

  • GBPに登録した表記と一字一句同じにする
  • 「丁目」「番」「号」などの漢字表記もGBPに合わせる
  • 電話番号のハイフン位置もGBPに合わせる
  • 建物名の表記(全角/半角、スペースの有無)もGBPに合わせる
  • 「東京都」の記載有無もGBPに合わせる

構造化データ(JSON-LD形式のLocalBusinessスキーマ)を使用している場合は、構造化データ内のNAP情報もGBPと一致させてください。

構造化データの記述例を示します。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Dentist",
  "name": "〇〇歯科クリニック",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "神宮前1丁目2番3号 ABCビル4F",
    "addressLocality": "渋谷区",
    "addressRegion": "東京都",
    "postalCode": "150-0001",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "telephone": "03-1234-5678",
  "url": "https://www.example-dental.com"
}

優先度2:主要ポータルサイトの修正

次に、掲載数や信頼性が高い主要ポータルサイトのNAP情報を修正します。

食べログ、ホットペッパービューティー、エキテンなどの大手ポータルサイトは、Googleが情報を収集する主要な情報源です。 これらのサイトのNAP情報がGBPと一致していることは特に重要です。

多くのポータルサイトでは、管理画面から自分で情報を修正できます。 ログイン情報を忘れている場合は、各サイトのサポートに問い合わせて修正を依頼しましょう。

主要ポータルサイトの修正方法を一覧にまとめます。

ポータルサイト修正方法反映までの目安
食べログ店舗管理画面から編集即日〜3営業日
ホットペッパー担当営業に連絡3〜7営業日
エキテン管理画面から編集即日〜1営業日
iタウンページ問い合わせフォームから依頼1〜2週間
Yahoo!ロコYahoo!プレイスから編集即日〜3営業日
Caloo管理画面から編集即日〜3営業日

一部のポータルサイトでは、掲載情報の修正に時間がかかることがあります。 修正依頼を出した後、実際に反映されたかどうかを必ず確認してください。

優先度3:SNSアカウントの修正

SNSアカウントのプロフィール情報を修正します。

Instagram、Facebook、X(旧Twitter)、LINE公式アカウントなど、利用しているすべてのSNSが対象です。

SNSの修正は比較的簡単に行えますが、後回しにされがちです。 一度修正したら、今後情報が変わるたびにすべてのSNSを同時に更新する習慣をつけましょう。

特に重要なのはFacebookビジネスページです。 前述のとおり、GoogleはFacebookからNAP情報を積極的に収集しています。 Facebookの基本情報ページで、住所、電話番号、営業時間、WebサイトURLがGBPと完全に一致しているか確認してください。

優先度4:その他の掲載先の修正

iタウンページ、Yahoo!ロコ、各業界団体のサイトなど、その他の掲載先を修正します。

自分では修正できないサイト(第三者が掲載した情報)もあります。 その場合は、サイトの問い合わせフォームやメールで修正を依頼しましょう。

「掲載情報に誤りがあるため修正をお願いしたい」と伝え、正しいNAP情報を提供します。 多くの場合、1週間から2週間程度で修正に対応してもらえます。

修正依頼のメール文例を紹介します。


件名:掲載情報の修正のお願い(〇〇歯科クリニック)

お世話になっております。 〇〇歯科クリニックの〇〇と申します。

貴サイトに掲載いただいている当院の情報に誤りがございますので、 修正をお願いしたくご連絡いたしました。

【現在の掲載情報】 店舗名:〇〇歯科 住所:渋谷区神宮前1-2-3

【正しい情報】 店舗名:〇〇歯科クリニック 住所:渋谷区神宮前1丁目2番3号 ABCビル4F 電話番号:03-1234-5678

お手数をおかけしますが、修正のほどよろしくお願いいたします。


修正がうまくいかない場合の対処法

ポータルサイトによっては、修正依頼を出しても対応が遅い場合や、修正されない場合があります。 そのような場合の対処法を紹介します。

対応が遅い場合: 1週間経っても修正されない場合は、再度問い合わせをしましょう。 電話で直接問い合わせるほうが、メールよりも対応が早いケースが多いです。

修正できないサイトがある場合: どうしても修正できないサイテーション先がある場合は、他の多くのサイテーション先で正しいNAP情報が統一されていれば、Googleは多数派の情報を「正しい」と判断します。 修正できないサイトは最低限の優先度とし、修正可能なサイトの統一を先に完了させましょう。

自分で掲載した覚えのないサイトに情報がある場合: データアグリゲーターや情報転載サービスによって、自動的に情報が掲載されていることがあります。 これらのサイトにも修正依頼を出す価値はありますが、対応されないことも多いため、優先度は低めに設定してください。

修正後の確認

すべての修正が完了したら、再度全掲載先のNAP情報を確認し、統一されていることを最終チェックします。

その後も、3か月に1回程度の頻度で定期的にチェックすることをおすすめします。 ポータルサイト側の仕様変更や、データの自動更新によって、知らないうちに情報がブレてしまうことがあるためです。

定期チェックの際には、以下の点も合わせて確認しましょう。

  • 新しいサイテーション先が増えていないか(自店舗名でGoogle検索して確認)
  • 閉鎖されたポータルサイトがないか
  • 季節の営業時間変更が反映されているか

今後の情報変更時のルール

住所変更、電話番号変更、ビジネス名の変更があった場合は、必ずすべての掲載先を同時に更新してください。

「GBPだけ先に変更して、他のサイトは後で」という対応は、一時的にNAP情報の不一致を生み出します。

情報変更時の更新先リストを事前に作成しておくと、漏れなく対応できます。

情報変更時のチェックリストを用意しておきましょう。

更新先更新方法担当者完了日
GBP管理画面から変更
自社サイトCMSから変更
構造化データソースコードを変更
食べログ管理画面から変更
エキテン管理画面から変更
Facebookページ設定から変更
Instagramプロフィール編集
LINE公式アカウント設定から変更
その他(リスト化)個別に対応

NAP統一の実践例

ここでは、NAP情報の統一を実施して成果が出た業種別の実践例を紹介します。

飲食店の場合

ある飲食店では、以下のNAP不一致が発見されました。

  • GBP:「〇〇食堂」→ 食べログ:「〇〇食堂 渋谷店」(店名に「渋谷店」が付加)
  • GBP:渋谷区〇〇1丁目2番3号 → ぐるなび:渋谷区〇〇1-2-3(数字表記が異なる)
  • 自社サイト:03-1234-5678 → ホットペッパー:03(1234)5678(書式が異なる)

これらをすべてGBP基準に統一した結果、2か月後にGBPインサイトの表示回数が約1.5倍に増加しました。

飲食店のMEO対策全般については飲食店のMEO対策ガイドもご覧ください。

美容院の場合

ある美容院では、以下のNAP不一致が発見されました。

  • GBP:「〇〇ヘアサロン」→ ホットペッパービューティー:「〇〇HAIR SALON」(英語表記)
  • Instagram:「@〇〇_salon」→ プロフィール欄に住所の記載なし
  • LINE公式アカウント:旧電話番号が残っていた

すべてのプラットフォームでGBP基準のNAP情報に統一した結果、1か月後にGBPインサイトの電話タップ数が約30%増加しました。 特にInstagramのプロフィール欄に正確な住所を追加した効果が大きく、Instagram経由のGBPアクセスが増加したと考えられます。

美容院のMEO対策は美容院のMEO完全ガイドで詳しく解説しています。

クリニックの場合

あるクリニックでは、以下のNAP不一致が発見されました。

  • GBP:「〇〇クリニック」→ 病院なび:「医療法人社団〇〇会 〇〇クリニック」
  • GBPのURL:自社サイト → Calooページ(外部ポータルのURLが設定されていた)
  • 旧住所がiタウンページに残っていた

GBPのURL設定を自社サイトに変更し、すべてのポータルサイトのNAP情報を統一。 3か月後にローカルパックでの表示回数が約2倍に増加しました。

特に、GBPのURL設定を外部ポータルから自社サイトに変更した効果が大きかったと考えられます。

クリニックのMEO対策はクリニック向けMEO対策で詳しく解説しています。

NAP統一を効率的に行うためのツールと手法

NAP情報の統一作業を効率化するためのツールと手法を紹介します。

Google検索でのセルフチェック

最も手軽な方法は、Google検索を使ったセルフチェックです。

自店舗名をダブルクォーテーションで囲んで検索し(例:「"〇〇歯科クリニック"」)、検索結果に表示されるすべてのサイトのNAP情報を確認します。

さらに、電話番号でも検索してみましょう(例:「"03-1234-5678"」)。 電話番号で検索すると、自分では把握していなかったサイテーション先が見つかることがあります。

住所でも同様に検索します(例:「"渋谷区神宮前1丁目2番3号"」)。 これにより、自店舗の情報が掲載されているWebページを網羅的に把握できます。

スプレッドシートによる管理

NAP情報の管理には、GoogleスプレッドシートやExcelが便利です。

以下の項目を列として設定し、すべてのサイテーション先を行として記録しましょう。

  • サイテーション先のサイト名
  • URL
  • 掲載されているビジネス名
  • 掲載されている住所
  • 掲載されている電話番号
  • GBPとの一致状態(一致/不一致)
  • 修正日
  • 修正完了の確認日
  • 次回チェック予定日

このスプレッドシートを3か月に1回更新する習慣をつければ、NAP情報の統一を継続的に維持できます。

サイテーション監視ツールの活用

海外にはサイテーション監視を自動化するツールがいくつか存在します。

  • BrightLocal:サイテーション監視と構築を一括管理できるツール。日本のポータルサイト対応は限定的
  • Whitespark:サイテーション検索と監視に特化。英語圏向けが中心
  • Moz Local:サイテーションの一括管理と配信が可能

日本国内のポータルサイトに対応したツールは限られていますが、BrightLocalなどを使って海外ディレクトリとの整合性を確認することは可能です。

国内のMEOツールの中にも、サイテーション監視機能を持つものが出てきています。 MEOツールの比較はMEO対策ツールの比較で解説しています。

NAP統一の頻度とタイミング

NAP情報のチェックは、以下のタイミングで行いましょう。

タイミング確認内容
定期(3か月に1回)全サイテーション先のNAP情報一括チェック
営業情報変更時全サイテーション先を即座に更新
ポータルサイトの仕様変更時該当サイトのNAP情報を再確認
新しいサイテーション先を発見した時NAP情報の正確性を確認
GBPのオーナー確認が必要になった時GBPの情報が正しいか再確認

特に重要なのは「営業情報変更時」です。 住所変更、電話番号変更、屋号変更があった場合は、その日のうちにすべてのサイテーション先を更新してください。 「後でやろう」と先延ばしにすると、不一致の期間が長引き、MEOの評価に影響します。

FAQ

Q. NAP情報が統一されていないとペナルティを受けますか?

「ペナルティ」という形で順位が急落するわけではありません。 ただし、Googleがビジネス情報の正確性に確信を持てないため、信頼性スコアが下がり、結果としてMEOの順位が上がりにくくなります。 直接的なペナルティではなく、「本来の評価を受けられない」という形で影響が出ます。

Q. 旧住所の情報が残っているサイトがあります。どうすればいいですか?

サイトの管理者に連絡して修正を依頼してください。 多くのサイトには問い合わせフォームやメールアドレスが記載されています。 「掲載情報に誤りがあるため修正をお願いしたい」と正しい情報を添えて連絡しましょう。 対応してもらえない場合でも、他の多くの掲載先で正しい情報が統一されていれば、Googleは正しい情報のほうを信頼します。

Q. ビジネス名は略称でも問題ないですか?

GBPに登録するビジネス名は正式名称を使用してください。 Googleのガイドラインでは、実際に使用している看板やロゴと同じ名称を登録するよう求めています。 略称をGBPに登録している場合は正式名称に修正し、他の掲載先もGBPと同じ名称に統一しましょう。

Q. 電話番号は携帯番号でもいいですか?

GBPに登録する電話番号としては、固定電話のほうが望ましいです。 固定電話の市外局番から地域が特定できるため、Googleにとって地域との関連性を裏付ける情報になります。 携帯番号しかない場合はそれでも問題ありませんが、可能であれば固定電話番号も取得することをおすすめします。

Q. NAP情報の統一を代行してくれるサービスはありますか?

あります。サイテーション管理を専門とするサービス(BrightLocal、Yextなど)が海外にはありますが、日本のポータルサイトに対応しているサービスは限定的です。 国内のMEO対策業者の中にはNAP統一の代行を含むプランを提供しているところもあるため、自分で対応するのが難しい場合は業者への依頼を検討してもよいでしょう。

Q. GBPに複数の電話番号を登録できますか?

はい、GBPにはメインの電話番号に加えて、追加の電話番号を登録できます。 メインには固定電話を、追加には携帯電話を登録するのが一般的です。 ただし、他のサイテーション先に掲載する電話番号は、GBPのメイン電話番号に統一してください。

Q. 住所に「東京都」を入れるべきですか?入れないべきですか?

GBPに登録した表記に合わせてください。 GBPで「東京都渋谷区〜」と登録しているなら、すべてのサイテーション先でも「東京都」を入れます。 GBPで「渋谷区〜」と登録しているなら、他の掲載先でも「東京都」は省略します。 重要なのは、どちらが正しいかではなく、すべての掲載先で統一されていることです。

まとめ

NAP情報(Name・Address・Phone)の統一は、MEO対策における最も基本的で重要な施策のひとつです。

統一が重要な理由は、Googleの信頼性評価に直結すること、サイテーション効果を最大化できること、ユーザー体験を損なわないためです。

確認の手順は、まずGBPの情報を基準として確定し、自社サイト、ポータルサイト、SNSの順にすべての掲載先と照合して不一致リストを作成します。

修正は、自社サイト、主要ポータルサイト、SNS、その他の掲載先の順に優先度をつけて進めましょう。

NAP情報の統一は、費用ゼロで始められ、確実にMEOの評価を向上させる施策です。 やらない理由がありません。

今日からでもすぐに始められる施策です。 まずはGBPの情報を確認するところから始めてください。

NAP情報の統一は、費用ゼロで今すぐ始められる施策でありながら、その効果は非常に大きいです。 「サイテーションの効果が出ない」「MEO対策をしているのに順位が上がらない」という悩みを抱えている場合、まずNAP情報の統一状態を確認してみてください。

不一致が見つかれば、それを修正するだけで順位が改善する可能性があります。 特にGBPの「ウェブサイト」欄に外部ポータルのURLが設定されている場合は、自社サイトのURLに変更するだけで大きな改善が見込めます。

MEO対策は「派手な施策」よりも「基本の徹底」が成果を生みます。 NAP情報の統一は、その「基本の徹底」の代表格です。

MEO対策の全体的な進め方はMEO対策完全ガイドで解説しています。 サイテーション対策の詳細はサイテーションとMEOの関係も参考にしてください。

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