「近くのカフェ」「駅前の歯医者」――Googleマップで店舗を検索したとき、最初に目に入るのは写真です。
料理の写真が美味しそうに並んでいるお店と、写真が1枚もないお店。あなたならどちらを選ぶでしょうか。答えは明白です。
Googleビジネスプロフィール(GBP)の写真は、MEO対策において見落とされがちですが、実は集客に直結する極めて重要な要素です。 Googleの公式データによると、写真が充実しているビジネスは、そうでないビジネスと比較してウェブサイトへのクリック数が35%多く、ルート検索のリクエストが42%多いとされています。 WEBRIESでは、GBP投稿と写真の更新を自動化する自社開発ツールを活用し、写真を定期的に追加し続ける仕組みをつくっています。飲食店「きいちこ」では写真と口コミ施策を組み合わせ、口コミ283件→3,000件、月商200万円アップを実現しました。
この記事では、Googleマップに掲載する写真の最適な枚数やサイズ、効果的な撮影のコツ、そしてMEO順位への影響について詳しく解説します。
MEO対策の全体像についてはMEO対策の完全ガイドをあわせてご覧ください。
Googleマップの写真がMEO対策で重要な理由
写真がユーザー行動に与えるインパクト
Googleマップで検索したユーザーが最初に注目するのは、店舗名でも住所でもなく、写真です。 特にスマートフォンからの検索では、ビジュアル情報が意思決定の大部分を占めています。
飲食店であれば料理の写真、美容室であれば施術後のスタイル写真、クリニックであれば院内の清潔感が伝わる写真。 これらが充実しているだけで、「ここに行ってみよう」という行動につながる確率が大きく変わります。
実際にBrightLocalの調査では、消費者の60%以上が「写真のないビジネスよりも写真のあるビジネスを選ぶ」と回答しています。 写真がないということは、それだけで選択肢から外される可能性があるということです。
さらに別の調査データを見てみましょう。 Googleの調査によると、写真付きのGBPはそうでないGBPと比較して、以下のような差があります。
| 指標 | 写真なし | 写真あり(20枚以上) | 差 |
|---|---|---|---|
| ウェブサイトクリック率 | 基準値 | +35% | 大幅増 |
| ルート検索リクエスト | 基準値 | +42% | 大幅増 |
| 電話タップ率 | 基準値 | +20%前後 | 増加 |
| ユーザーの滞在時間 | 短い | 長い | 改善 |
つまり、写真の充実度は「あったほうがいい」レベルではなく、「なければ致命的」なレベルの重要性を持っているのです。
Googleのアルゴリズムと写真の関係
Googleは公式に「写真と動画を追加することで、検索結果でのビジネスの見え方が向上する」と明言しています。 これは単にユーザー体験の話ではなく、MEOのランキング要因にも影響することを示唆しています。
Googleのアルゴリズムは、GBPの情報充実度を「関連性」の指標として評価しています。 写真が豊富に登録されているビジネスは、情報が充実していると判断され、検索結果で上位に表示されやすくなります。
また、写真の更新頻度も重要です。 定期的に新しい写真を追加しているビジネスは「アクティブに運営されている」とGoogleに評価されるため、放置されたままのプロフィールと比べて有利になります。
具体的にどのようなシグナルが影響するのかを整理します。
写真の枚数 写真が多いGBPは「情報が充実している」と評価されます。 ただし、枚数だけでなく、カテゴリのバランスも重要です。外観・内観・商品・スタッフなど、幅広いカテゴリの写真がバランスよく存在していることが理想です。
写真の更新頻度 月に1回も写真が追加されないGBPと、毎週新しい写真が追加されるGBPでは、後者のほうが「アクティブシグナル」が強くなります。 これはGBP投稿と同様の効果であり、Googleに「このビジネスは今もアクティブに運営されている」と伝える役割を果たします。
写真のエンゲージメント ユーザーが写真をどれだけクリックして閲覧しているか、という指標も間接的に影響する可能性があります。 魅力的な写真はクリック数が増え、そのエンゲージメントがGBP全体の評価に貢献すると考えられています。
オーナー写真とユーザー写真の違い
GBPに表示される写真には、大きく分けて2種類あります。
1つは、ビジネスオーナー(管理者)が自ら投稿する「オーナー写真」。 もう1つは、来店した顧客がGoogleマップ上にアップロードする「ユーザー写真」です。
オーナー写真は、自分の意図通りの画像を掲載できるため、ブランドイメージのコントロールに適しています。 一方、ユーザー写真は第三者の視点であるため、信頼性が高く評価される傾向があります。
理想的なのは、両方がバランスよく存在している状態です。 オーナーが質の高い写真を定期的に投稿しつつ、来店客にも写真投稿を促す仕組みを作ることが、MEO対策として最も効果的です。
それぞれの特徴を比較すると以下の通りです。
| 項目 | オーナー写真 | ユーザー写真 |
|---|---|---|
| 品質のコントロール | 自分で管理可能 | 制御不可 |
| 信頼性 | 自社発信のため中程度 | 第三者視点で高い |
| 削除の可否 | 自分で削除可能 | 報告で依頼のみ |
| MEOへの影響 | 情報充実度に寄与 | 信頼性シグナルに寄与 |
| ブランドイメージ | 統一しやすい | バラつきが出やすい |
ユーザー写真が増えるのは良いことですが、不適切な写真が投稿されるリスクもあります。 定期的にGBPの写真をチェックし、問題のある写真があれば報告する体制を整えておきましょう。
写真の最適な枚数・サイズ・フォーマット
Googleが推奨する枚数の目安
Googleは公式に「最低でも3枚以上の写真を追加することを推奨」としていますが、これはあくまで最低ラインです。
競合分析を行うと、Googleマップの上位に表示されている店舗は、平均して20枚から50枚以上の写真を掲載していることがわかります。 業種によって最適な枚数は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 業種 | 推奨枚数 | 重点カテゴリ |
|---|---|---|
| 飲食店 | 30-50枚 | 料理、店内、メニュー |
| 美容室・サロン | 20-40枚 | 施術例、店内、スタッフ |
| クリニック | 15-30枚 | 院内、設備、外観 |
| 小売店 | 20-40枚 | 商品、店内、ディスプレイ |
| 士業・サービス業 | 10-20枚 | オフィス、スタッフ、相談風景 |
重要なのは枚数だけではなく、定期的に追加し続けることです。 月に2-4枚程度のペースで新しい写真を追加し、プロフィールが常に更新されている状態を保ちましょう。
ここで注意したいのは「一気に大量アップロード」よりも「継続的な追加」のほうが効果的だという点です。 50枚を1日でアップロードしてその後半年間放置するよりも、毎週2枚ずつ6ヶ月間アップロードし続けるほうが、Googleへのアクティブシグナルとして強力に機能します。
写真のサイズとフォーマットの規定
Googleビジネスプロフィールに投稿できる写真には、技術的な仕様があります。
推奨サイズ
- 解像度:720px x 720px以上
- ファイルサイズ:10KB以上、5MB以下
- 推奨アスペクト比:4:3(横長)
対応フォーマット
- JPG(JPEG)
- PNG
- ※GIF、BMP、TIFFは非対応
解像度が低すぎる写真は、表示時にぼやけてしまい、かえって悪印象を与えます。 一方で、あまりにもファイルサイズが大きいと、アップロードに失敗する場合があります。
スマートフォンで撮影した写真は、通常そのままのサイズで問題ありません。 ただし、一眼レフカメラで撮影した高解像度の写真は、事前にリサイズしてからアップロードすることをおすすめします。
最適な設定を一覧でまとめます。
| 項目 | 推奨値 | 注意点 |
|---|---|---|
| 解像度(横) | 1200px以上 | 最低720px |
| 解像度(縦) | 900px以上 | 最低720px |
| ファイルサイズ | 1MB〜3MB | 10KB未満はNG |
| アスペクト比 | 4:3 | 正方形も可 |
| フォーマット | JPG推奨 | PNGも可 |
| カラーモード | sRGB | CMYKはNG |
カバー写真とロゴ写真の設定
GBPでは、通常の写真とは別に「カバー写真」と「ロゴ写真」を設定できます。
カバー写真は、ビジネスプロフィールの最も目立つ位置に表示される写真です。 お店の第一印象を決める写真なので、最も魅力的な1枚を選びましょう。
業種別のカバー写真のおすすめを紹介します。
飲食店の場合は、看板メニューの美しい盛り付け写真がベストです。 美容室の場合は、人気のスタイル写真か、おしゃれな店内写真が効果的です。 クリニックの場合は、清潔感のある受付や待合室の写真が安心感を与えます。 小売店の場合は、店内のディスプレイが美しく見える写真を選びましょう。
ただし注意点があります。 Googleは必ずしもオーナーが指定したカバー写真を表示するとは限りません。 アルゴリズムが「ユーザーにとって最も関連性が高い」と判断した写真が優先的に表示されることがあります。
そのため、カバー写真だけでなく、投稿する全ての写真の品質を高く保つことが重要です。
ロゴ写真は、ビジネス名の横に小さく表示されるアイコン的な画像です。 正方形にトリミングされるため、正方形のロゴデータを用意しておくとよいでしょう。 ロゴの背景は白か透明にしておくと、どの表示環境でもきれいに見えます。
集客につながる写真の撮り方・7つのコツ
コツ1:自然光を最大限に活用する
写真の品質を最も大きく左右するのは「光」です。 フラッシュを使った写真は不自然な影ができ、店舗の雰囲気を正しく伝えられません。
窓際の自然光が入る場所で撮影するか、営業時間中の自然な照明状態で撮影するのがベストです。 飲食店であれば、窓際の席に料理を置いて撮影するだけで、料理の色味が格段によくなります。
曇りの日は光が柔らかく拡散するため、実は撮影に適したコンディションです。 直射日光が強い日は、影が強くなりすぎるため、カーテン越しの光を利用するとよいでしょう。
具体的な撮影時間帯の目安を紹介します。
| 時間帯 | 光の特徴 | 適した被写体 |
|---|---|---|
| 午前9〜11時 | 柔らかい自然光 | 料理、商品、店内 |
| 正午前後 | 強い直射光 | 外観(影が少ない) |
| 午後2〜4時 | 温かみのある光 | 店内の雰囲気 |
| 夕方5〜6時 | ゴールデンアワー | 外観(温かみのある印象) |
| 夜 | 照明が映える | 夜の外観、バーなどの雰囲気 |
コツ2:複数のアングルで撮影する
同じ被写体でも、アングルを変えるだけで印象は大きく変わります。 正面、斜め45度、やや上から、やや下から、と複数のアングルで撮影し、最も魅力的に見えるものを選びましょう。
飲食店の料理撮影では、真上から撮る「俯瞰撮影」が映えるケースが多いです。 一方、ラーメンやパフェのように高さのある料理は、斜め45度から撮影した方が立体感が出ます。
被写体別のおすすめアングルをまとめます。
- 丼もの、パスタ、サラダ → 真上(俯瞰)
- ラーメン、ケーキ、パフェ → 斜め45度
- ステーキ、焼き肉 → 少し低い位置から(湯気が映える)
- ドリンク → 正面やや斜め(グラスの透明感が出る)
- 店内全景 → 入口から奥に向かって(奥行き感)
- 外観 → 道路の向かい側から(全体が収まる)
店内の撮影では、入口から奥に向かって撮影すると、奥行き感が出て広く見えます。 狭い店舗の場合は、広角で撮影するのも有効ですが、歪みが大きくなりすぎないよう注意してください。
コツ3:人の気配を感じさせる
完全に無人の店内写真は、どこか冷たい印象を与えることがあります。 お客さんやスタッフが自然に写り込んでいる写真は、活気や温かみを感じさせ、来店意欲を高めます。
ただし、顔がはっきり写る写真を掲載する場合は、必ず本人の許可を得てください。 後ろ姿や手元だけを写すなど、プライバシーに配慮した撮影方法もあります。
人の気配を演出するテクニックとして、以下のような方法があります。
- 料理写真に箸やスプーンを持つ手を入れる
- 店内写真にスタッフの後ろ姿を自然に入れる
- 接客中の笑顔のスタッフを遠めに撮影する
- テーブルに食器やグラスをセッティングした状態で撮影する
コツ4:季節感を取り入れる
季節ごとのメニュー、店内装飾、外観の変化を写真に収めましょう。 季節感のある写真は「最近更新されている」という印象を与え、ユーザーの信頼感につながります。
春は桜や新緑を背景にした外観写真、夏は冷たいドリンクやかき氷、秋は紅葉とハロウィン装飾、冬はイルミネーションやクリスマスメニュー。 こうした写真を定期的に追加することで、GBPの更新頻度も自然と高まります。
年間の写真撮影カレンダーの例を紹介します。
| 月 | 撮影テーマ例 |
|---|---|
| 1月 | 正月装飾、初売り、新年メニュー |
| 2月 | バレンタイン限定商品 |
| 3月 | 春メニュー、桜装飾 |
| 4月 | 新生活応援、テラス席の様子 |
| 5月 | GW特別メニュー、新緑の外観 |
| 6月 | 梅雨対策商品、涼しげな店内 |
| 7月 | 夏メニュー、冷たいドリンク |
| 8月 | かき氷、夏祭り装飾 |
| 9月 | 秋メニュー、紅葉の外観 |
| 10月 | ハロウィン装飾 |
| 11月 | 温かいメニュー、秋の外観 |
| 12月 | クリスマス装飾、年末限定メニュー |
コツ5:カテゴリ別に網羅的に撮影する
Googleは写真をカテゴリ別に整理して表示します。 カテゴリには「外観」「店内」「料理」「商品」「チーム」「雰囲気」などがあり、各カテゴリにバランスよく写真を登録することが重要です。
カテゴリ別の最低枚数の目安を示します。
| カテゴリ | 飲食店 | 美容室 | クリニック | 小売店 |
|---|---|---|---|---|
| 外観 | 3枚 | 2枚 | 3枚 | 3枚 |
| 店内 | 5枚 | 5枚 | 5枚 | 5枚 |
| 料理・商品 | 15枚 | -- | -- | 10枚 |
| 施術例 | -- | 15枚 | -- | -- |
| 設備 | -- | -- | 5枚 | -- |
| スタッフ | 3枚 | 5枚 | 3枚 | 3枚 |
| メニュー表 | 2枚 | 1枚 | 1枚 | -- |
外観写真は、昼と夜の両方を撮影しておくと、異なる時間帯に検索するユーザーにも対応できます。 駐車場がある場合は、駐車場の写真も忘れずに。車で来店するユーザーにとっては重要な判断材料です。
コツ6:清潔感と整理整頓を意識する
撮影前に必ず掃除と整理整頓を行いましょう。 テーブルの上のゴミ、床の汚れ、乱雑な棚など、実際には気にならない程度のものでも、写真では目立ちます。
特にトイレや洗面所の写真を掲載する場合は、徹底的に清掃してから撮影してください。 清潔感は、業種を問わず来店の意思決定に大きく影響する要素です。
チェックリストを用意しておくと、撮影前の確認がスムーズになります。
- テーブルの上は片付いているか
- 床にゴミや汚れはないか
- 棚やディスプレイは整頓されているか
- 窓ガラスは拭かれているか
- スタッフのユニフォームは清潔か
- 照明はすべて点灯しているか
- 不要な私物が写り込んでいないか
コツ7:加工しすぎない
InstagramなどのSNSでは写真の加工が一般的ですが、GBPの写真はリアルさが重要です。 過度なフィルターや色調補正は、来店時のギャップを生み、低評価の口コミにつながるリスクがあります。
「写真と全然違った」という口コミは、飲食店でも美容室でも非常に多い不満の1つです。 明るさの微調整やホワイトバランスの補正程度にとどめ、実際の店舗の雰囲気を忠実に伝える写真を心がけましょう。
許容範囲の加工と避けるべき加工を整理します。
| 加工の種類 | 許容範囲 | 避けるべき |
|---|---|---|
| 明るさ調整 | やや明るくする程度 | 極端に明るくする |
| コントラスト | 軽微な調整 | 派手にする |
| フィルター | 使わない | ビンテージ風やモノクロ |
| 彩度 | 微調整 | 鮮やかにしすぎる |
| テキスト追加 | なし | 宣伝文句を入れる |
| トリミング | 構図の改善程度 | 被写体の一部を切り取る |
写真投稿の注意点とガイドライン違反
Googleのコンテンツポリシー
Googleは、GBPに投稿できる写真に対して明確なガイドラインを設けています。 以下に該当する写真は、Googleによって削除される可能性があります。
- ストックフォト(フリー素材)の使用
- 過度な加工やテキストの重ね合わせ
- 実際の店舗と関係のない写真
- 不適切なコンテンツ(暴力的、性的、差別的な内容)
- 著作権を侵害する写真
- ロゴやバナーのみの画像(ロゴ写真として設定する場合を除く)
特にストックフォトの使用は、一見問題なさそうに思えますが、Googleの規約に違反します。 必ず自分で撮影した写真、もしくは使用許諾を得た写真を使いましょう。
ストックフォトを使いたくなる気持ちはわかります。 プロが撮影した美しい写真のほうが、自分で撮ったスマホ写真よりもきれいに見えるからです。 しかし、Googleはストックフォトを画像検索で検出できる仕組みを持っており、発覚した場合は写真が削除されるだけでなく、GBP全体の信頼性スコアに悪影響を及ぼす可能性があります。
不適切なユーザー写真への対処
来店客がアップロードした写真の中に、不適切な写真や実際の店舗と無関係な写真が含まれることがあります。 こうした写真は、GBPの管理画面から「写真の報告」機能で削除申請が可能です。
ただし、Googleが削除に応じるかどうかはケースバイケースです。 明らかにガイドライン違反である場合は比較的早く対応されますが、「写りが悪い」「気に入らない」という理由だけでは削除されないことがほとんどです。
削除申請の手順は以下の通りです。
- Googleマップで自店舗のGBPを表示する
- 「写真」タブを開き、問題のある写真を見つける
- 写真をクリックして拡大表示する
- 右上のフラグアイコン(報告ボタン)をクリックする
- 違反の種類を選択して送信する
報告してから結果が出るまでに数日〜数週間かかることがあります。 明らかな違反であっても即座には対応されないため、焦らず待ちましょう。
動画の活用も検討する
GBPでは写真だけでなく、動画の投稿も可能です。 30秒以内、100MB以下、解像度720p以上の動画を投稿できます。
店内を歩いて撮影した動画や、料理の調理風景、施術のビフォーアフターなど、写真では伝えきれない情報を動画で補完するのは効果的です。 動画があるGBPは写真のみのGBPと比較して、ユーザーのエンゲージメントが高くなる傾向があります。
動画の撮影で特に効果的なのは以下のような内容です。
- 入口から店内を一周する「バーチャルツアー」的な動画
- 料理の調理過程(盛り付けの瞬間、チーズが伸びる瞬間など)
- 美容室のビフォーアフター(施術前と後を連続で見せる)
- スタッフの自己紹介や店舗のコンセプト紹介
動画撮影のコツとしては、手ブレを防ぐためにスマホを両手で持つか、簡易的な三脚を使用することをおすすめします。 また、BGMは不要です。店内の自然な音声のほうが臨場感が伝わります。
業種別・写真戦略の具体例
飲食店の場合
飲食店にとって最も重要なのは、料理写真です。 メニューの全品目とまではいかなくても、人気メニューや看板メニューは必ず撮影しましょう。
料理写真は、盛り付け直後の状態を撮影するのがベストです。 時間が経つと色味が変わったり、形が崩れたりするため、提供直前のタイミングで撮影してください。
飲食店の写真戦略で特に効果的なポイントを具体的に紹介します。
料理写真の優先順位
- 看板メニュー・一番人気のメニュー
- 季節限定メニュー
- コースの全体像
- ドリンクメニュー
- デザート
メニュー表の写真も重要です。 価格帯がわかるだけで、来店のハードルが大きく下がります。 特に、ランチメニューの価格帯は「気軽に行けるか」の判断材料として非常に重要です。
ランチとディナーで価格帯が大きく異なる場合は、両方のメニュー表を掲載しておくと親切です。
美容室・サロンの場合
美容室やサロンでは、施術例の写真(ビフォーアフター)が最も集客効果が高い写真です。 「この美容室に行けば、こんなヘアスタイルになれる」というイメージが具体的に伝わるからです。
撮影時は、背景を統一する(白い壁の前など)と、プロフェッショナルな印象を与えられます。 お客様の許可を得た上で、定期的に施術例を追加していきましょう。
施術例の写真で気をつけるべきポイントは以下の通りです。
- ビフォーとアフターは必ず同じアングルで撮影する
- 同じ照明環境で撮影する(ビフォーは暗く、アフターだけ明るいのはNG)
- ショート、ミディアム、ロング、メンズなどバリエーションを揃える
- カラー、パーマ、ストレートなど施術種類も幅広く
- お客様の年齢層もバラエティを持たせる
美容室の写真戦略については美容室のMEO対策ガイドでも詳しく解説しています。
クリニック・医療機関の場合
医療機関では、院内の清潔感と設備の充実度を伝える写真が重要です。 受付、待合室、診療室、医療機器など、患者が来院時に目にする場所を網羅的に撮影しましょう。
医師やスタッフの写真も、患者の安心感につながります。 特に初めて受診する患者にとって、「どんな先生に診てもらえるのか」がわかるだけで、心理的なハードルが大きく下がります。
クリニックの写真で特に気をつけるべき点があります。
- 個人情報(カルテ、患者名など)が写り込んでいないか
- 医療機器の写真は清潔感が伝わるか
- スタッフの白衣やユニフォームは清潔か
- 待合室の雑誌や掲示物は最新のものか
小売店・専門店の場合
小売店では、商品の写真と店内のディスプレイ写真が集客の鍵を握ります。
人気商品は個別に撮影し、GBPの「商品」カテゴリに登録しましょう。 価格も合わせて記載しておくと、来店前のユーザーが購入を検討しやすくなります。
店内のディスプレイ写真は、「この店に行ったら楽しそう」と感じさせる演出が重要です。 整然と並べられた商品棚、季節感のあるディスプレイ、POPが効いた売り場など、店舗の個性が伝わる写真を心がけましょう。
GBPの最適化について、より詳しく知りたい方はGBP最適化ガイドもあわせてご覧ください。
プロに依頼する場合と自分で撮影する場合の比較
写真のクオリティを高めたい場合、プロのカメラマンに依頼するという選択肢もあります。 それぞれのメリットとデメリットを比較します。
| 項目 | プロに依頼 | 自分で撮影 |
|---|---|---|
| 費用 | 2万円〜10万円/回 | 無料(スマホのみ) |
| 品質 | 高品質 | 中程度(コツ次第で向上) |
| 所要時間 | 2〜3時間 | 必要なときに随時 |
| 更新頻度 | 年1〜2回が現実的 | 毎週でも可能 |
| ブランド統一感 | 高い | バラつきやすい |
おすすめのアプローチは「ハイブリッド型」です。 年に1〜2回、プロのカメラマンに依頼して高品質な写真セット(外観・内観・商品・スタッフ)を撮影してもらい、日常的な更新(新メニュー、季節の写真など)はスマートフォンで自分で撮影する方法です。
プロに依頼する場合は、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- GBP用の写真であることを伝え、4:3比率で撮影してもらう
- 加工はナチュラルに仕上げてもらう(派手なフィルターは不要)
- データの納品形式はJPG、解像度は長辺1200px以上
- 使用許諾の範囲(GBP・SNS・Webサイトでの利用OK)を確認
よくある質問(FAQ)
Q. 写真は何枚まで投稿できますか?
GBPに投稿できる写真の枚数に上限はありません。 ただし、一度に大量の写真をアップロードすると、反映に時間がかかる場合があります。 一度に10枚程度ずつ、分けてアップロードすることをおすすめします。
Q. 写真が反映されるまでどのくらいかかりますか?
通常、写真をアップロードしてから表示されるまでに24時間から数日かかります。 ビジネスの認証が完了していない場合や、ガイドラインに抵触する可能性がある写真は、さらに時間がかかることがあります。 2〜3日経っても反映されない場合は、ガイドライン違反で自動削除されている可能性を疑ってください。
Q. ユーザーが投稿した不適切な写真を削除できますか?
オーナー自身が直接削除することはできません。 GBPの管理画面またはGoogleマップから「不適切な写真を報告」する形で、Googleに削除を依頼します。 明らかなガイドライン違反であれば、数日から数週間で削除されることが多いです。
Q. 一眼レフカメラとスマホ、どちらで撮影すべきですか?
最近のスマートフォンは十分な画質を持っているため、スマホ撮影でも問題ありません。 ただし、料理撮影や施術例など、特にクオリティが求められる写真は、可能であれば一眼レフやミラーレスカメラの使用をおすすめします。 撮影機材よりも、ライティング(光の使い方)のほうが写真の品質に大きく影響します。 スマホでも自然光の下で撮影すれば、一眼レフのフラッシュ撮影を超える写真が撮れることも珍しくありません。
Q. 写真にテキストや店名を入れてもいいですか?
Googleのガイドライン上、写真への過度なテキスト追加は推奨されていません。 ロゴのウォーターマーク程度であれば問題ありませんが、宣伝文句やキャッチコピーを大きく入れた画像はガイドライン違反となる可能性があります。 テキスト情報はGBP投稿の文章で伝えるようにし、写真はあくまで「見せる」ことに徹しましょう。
Q. 360度パノラマ写真は効果がありますか?
はい、Googleストリートビューの認定カメラマンに依頼して店内の360度パノラマ写真を撮影してもらうと、「バーチャルツアー」としてGBPに表示されます。 ユーザーが来店前に店内の雰囲気を詳しく確認できるため、来店率の向上に効果があります。 費用は1回3〜5万円程度が相場ですが、一度撮影すれば長期間使えるため、費用対効果は高いです。
Q. 古い写真は削除したほうがいいですか?
オーナーが投稿した写真は、GBPの管理画面から自分で削除できます。 リニューアル前の古い内装写真や、提供を終了したメニューの写真は、来店時のギャップを生むため削除することをおすすめします。 ただし、写真の総数が大幅に減ってしまう場合は、新しい写真を追加してから古い写真を削除する順番で進めましょう。
まとめ
Googleマップの写真は、MEO対策の中でも費用対効果の高い施策です。 専門的な知識や高額な投資がなくても、コツを押さえるだけで大きな差をつけることができます。
重要なポイントを振り返ります。
- 写真が充実しているビジネスは、クリック数もルート検索も大幅に増える
- 推奨枚数は業種により異なるが、20枚以上を目標にする
- 720px以上の解像度、5MB以下のJPGまたはPNG形式が推奨
- 自然光の活用、複数アングル、季節感、清潔感がポイント
- 月2-4枚のペースで定期的に追加し続ける
- ストックフォトや過度な加工は避ける
- 動画の活用も検討する(30秒以内、720p以上)
- プロに依頼する場合と自分で撮影する場合を使い分ける
写真の最適化は、GBP全体の最適化の一部です。 GBPのその他の設定項目についてはGBP最適化の完全ガイドで、MEO対策の全体像についてはMEO対策の完全ガイドで詳しく解説しています。 口コミ対策と写真戦略を組み合わせた集客についてはGoogle口コミ対策ガイドも参考にしてください。
まずは今日、スマートフォンを手に取って、お店の写真を1枚撮影するところから始めてみてください。
