株式会社WEBRIES
MEO対策インサイト

GBPインサイトの見方

2026.04.05 公開 | 読了時間 約10分

Googleビジネスプロフィール(GBP)を設定して、写真も投稿した。口コミへの返信もしている。でも、それが実際にどれだけ集客に貢献しているのか、わからない。

そんな状態でMEO対策を続けていても、改善のしようがありません。

GBPには「パフォーマンス」(旧称:インサイト)という分析機能が標準搭載されています。 この機能を使えば、どれだけの人があなたのビジネスを見つけ、どんな行動を取ったのかを数字で把握できます。

しかし、数字が見られることと、数字を「読み解いて改善につなげる」ことは全く別の話です。 WEBRIESでは、インサイトデータを基に口コミ施策やGBP投稿の改善サイクルを回しています。飲食店「きいちこ」は口コミ283件→3,000件、月商200万円アップという成果を出しましたが、この結果もインサイトの数字を読み解きながら施策を調整した積み重ねです。

この記事では、GBPインサイトの各指標の意味、正しい読み方、そして数字から具体的な集客改善につなげる分析方法を解説します。

MEO対策の全体像を知りたい方はMEO対策の完全ガイドを、GBPの設定方法から確認したい方はGBP最適化ガイドもあわせてご覧ください。


GBPインサイト(パフォーマンス)とは

GBPパフォーマンスの9指標

旧インサイトから新パフォーマンスへの変遷

GBPの分析機能は、以前は「インサイト」と呼ばれていました。 2022年後半から段階的に「パフォーマンス」という新しいインターフェースに移行が進み、現在はGoogle検索の管理画面から確認する形になっています。

旧インサイトでは「直接検索」「間接検索」「ブランド名検索」などの分類がありましたが、新パフォーマンスではこれらの区分がなくなり、より実用的な指標に整理されました。

ネット上には旧インサイトの情報がまだ多く残っているため、混乱しやすいポイントです。 この記事では、2026年現在の最新の管理画面に基づいて解説します。

パフォーマンスで確認できる主要指標

現在のGBPパフォーマンスでは、以下の指標を確認できます。

指標意味
ビジネスプロフィールの閲覧数GBPが表示された合計回数
Google検索経由の閲覧Google検索結果でGBPが表示された回数
Googleマップ経由の閲覧Googleマップ上でGBPが表示された回数
検索クエリユーザーがどんなキーワードで検索してGBPにたどり着いたか
通話数GBPの「電話」ボタンがタップされた回数
メッセージ数GBPのメッセージ機能が使われた回数
ルート検索数「経路」ボタンがタップされた回数
ウェブサイトクリック数ウェブサイトへのリンクがクリックされた回数
予約数予約リンクがクリックされた回数

これらの指標は、日次・週次・月次で推移を確認できます。 デフォルトでは直近6ヶ月間のデータが表示されますが、期間を指定して絞り込むことも可能です。

パフォーマンスへのアクセス方法

GBPパフォーマンスへのアクセス方法は、主に2通りあります。

1つ目は、Google検索で自分のビジネス名を検索し、管理画面に表示される「パフォーマンス」リンクをクリックする方法。 2つ目は、GBP管理画面(business.google.com)にログインし、左メニューから「パフォーマンス」を選択する方法です。

スマートフォンからは、Googleマップアプリでビジネスプロフィールを表示し、「パフォーマンスを見る」をタップすることでも確認できます。


各指標の正しい読み方と意味

閲覧数の読み方

「ビジネスプロフィールの閲覧数」は、GBPが表示された合計回数です。 ここで注意すべきなのは、「表示された」だけであり、「クリックされた」わけではないということです。

閲覧数が多いのにアクション(通話、ルート検索、ウェブサイトクリック)が少ない場合、GBPは見つけてもらえているが、興味を持ってもらえていない可能性があります。

この場合の改善策としては、写真の充実、ビジネスの説明文の見直し、投稿機能の活用などが考えられます。

また、「Google検索経由」と「Googleマップ経由」の比率にも注目しましょう。 マップ経由の割合が高い場合は、ナビゲーション目的(既に知っている人が場所を確認している)の可能性が高いです。 検索経由の割合が高い場合は、新規顧客の獲得につながっている可能性が高いといえます。

検索クエリの読み方

検索クエリは、ユーザーがあなたのビジネスを見つけるために使ったキーワードの一覧です。 これはMEO対策において極めて重要なデータです。

まず確認すべきは、「意図したキーワードで表示されているかどうか」です。 例えば、歯科医院なのに「歯医者 安い」というキーワードで多く表示されている場合、価格訴求が強いユーザーが多いことがわかります。

次に確認すべきは、「想定外のキーワード」の存在です。 自分では思いもしなかったキーワードで検索されていることがあり、そこに新しい集客のヒントが隠れています。

例えば、美容室が「メンズ カット 駅名」で多く検索されていることがわかれば、男性向けのメニューや写真を充実させることで、さらなる集客が見込めます。

アクション指標の読み方

通話数、ルート検索数、ウェブサイトクリック数は、ユーザーが実際に「行動」を起こした回数を示しています。 これらは閲覧数よりも直接的な集客指標です。

業種によって重要なアクション指標は異なります。

飲食店であれば「ルート検索数」が最も重要です。 場所を確認してから来店するユーザーが多いためです。

クリニックや士業であれば「通話数」が重要です。 予約や問い合わせは電話で行われることが多いためです。

ECサイトと連携しているビジネスであれば「ウェブサイトクリック数」が重要です。

自分のビジネスにとって最も重要なアクション指標を特定し、その数値の改善に集中することが効果的です。


数字から集客改善につなげる分析手法

数字から改善につなげる4つの分析アプローチ

コンバージョン率で判断する

単純な数値の大小だけでは、GBPのパフォーマンスは正しく評価できません。 重要なのは「コンバージョン率」、つまり閲覧数に対するアクション数の割合です。

コンバージョン率 = アクション合計数 / 閲覧数 x 100

例えば、閲覧数が月1,000回でアクション合計が50回なら、コンバージョン率は5%です。 業種や地域によって標準的な数値は異なりますが、一般的には3-8%が平均的な水準とされています。

コンバージョン率が平均より低い場合は、GBPの内容を改善する余地があります。 逆にコンバージョン率が高いが閲覧数が少ない場合は、MEOの順位改善やキーワード対策に注力すべきです。

曜日・時間帯の傾向を把握する

GBPパフォーマンスでは、曜日ごとのアクション数の傾向も確認できます。 この情報を活用することで、投稿のタイミングやキャンペーンの実施タイミングを最適化できます。

例えば、金曜日の閲覧数が突出して多い飲食店であれば、木曜日の夜に週末限定メニューの投稿を行うことで、集客効果を最大化できます。

また、月曜日の通話数が多いクリニックであれば、月曜日の電話対応体制を厚くするといった判断にもつなげられます。

競合との比較分析

GBPパフォーマンスの数値を、自店舗だけで見ていても改善の方向性は見えにくいものです。 可能であれば、競合店舗のGBPと比較分析を行いましょう。

競合のインサイトデータは直接見ることはできませんが、以下の情報は外部から確認できます。

  • 口コミの件数と平均評価
  • 写真の枚数と質
  • 投稿の頻度と内容
  • カテゴリの設定
  • ビジネスの説明文

これらの要素を自店舗と比較し、劣っている部分を重点的に改善することで、インサイトの数値改善につなげることができます。

月次レポートで推移を追う

GBPパフォーマンスのデータは、必ず月次で記録しておきましょう。 Googleは過去6ヶ月分のデータしか保持しないため、長期的な推移を把握するには自分で記録する必要があります。

スプレッドシートに以下の項目を毎月記録することをおすすめします。

  • 月間閲覧数(検索経由 / マップ経由)
  • 月間アクション数(通話 / ルート / ウェブサイト)
  • コンバージョン率
  • 上位検索クエリ(トップ10)
  • 口コミ件数と平均評価の推移

このデータを3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月と蓄積していくことで、季節変動や施策の効果を正確に判断できるようになります。


インサイト改善のための具体的な施策

閲覧数を増やすための施策

閲覧数が少ない場合、そもそもGBPが検索結果に表示されていないか、表示順位が低い可能性があります。

改善策は以下の通りです。

カテゴリの最適化 メインカテゴリとサブカテゴリが適切に設定されているか確認しましょう。 カテゴリの選定はMEO順位に大きく影響します。

ビジネス情報の完全な入力 営業時間、住所、電話番号、ウェブサイトURL、サービス内容など、全ての項目を漏れなく入力しましょう。 情報の充実度はGoogleの評価に直結します。

投稿機能の活用 GBPの投稿機能を使って、定期的に新しい情報を発信しましょう。 投稿を行うことで、GBPがアクティブであることをGoogleに示すことができます。

口コミの獲得 口コミの件数と評価は、MEO順位に影響する重要な要素です。 来店客に口コミをお願いする仕組みを構築しましょう。

アクション数を増やすための施策

閲覧数は十分あるのにアクションにつながらない場合は、GBPの内容に問題がある可能性があります。

写真の更新 古い写真や品質の低い写真は、ユーザーの行動を阻害します。 最新の魅力的な写真に更新しましょう。

ビジネスの説明文の改善 説明文は、ユーザーに「このお店に行きたい」と思わせる内容になっているでしょうか。 特徴や強みが具体的に伝わる説明文に書き直しましょう。

特典・クーポンの投稿 GBPの投稿機能で「特典」タイプの投稿を行うことで、ユーザーの行動を促すことができます。

CTA(行動喚起)の整備 予約リンク、メニューリンク、注文リンクなど、GBPで設定できるアクションボタンを全て活用しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. GBPパフォーマンスのデータはリアルタイムで更新されますか?

いいえ。データの反映には通常2-3日のタイムラグがあります。 直近2-3日分のデータは不完全な場合があるため、正確な分析は数日前までのデータで行いましょう。

Q. 閲覧数が急に減ったのはなぜですか?

閲覧数の急減にはいくつかの原因が考えられます。 Googleのアルゴリズム変更、季節的な変動、競合の台頭、GBPの情報変更などが一般的です。 まずは自店舗のGBP情報に変更がないか確認し、次に競合の状況を確認してみてください。

Q. 「Googleマップ経由」と「Google検索経由」のどちらが重要ですか?

どちらが重要かは、ビジネスの状況によります。 新規顧客の獲得を重視するなら「Google検索経由」の数値に注目しましょう。 既存顧客のリピート来店を重視するなら「Googleマップ経由」も重要です。 一般的には、新規集客の観点から「Google検索経由」の数値改善を優先することが多いです。

Q. インサイトのデータをエクスポート(ダウンロード)できますか?

2026年現在、GBP管理画面からのデータエクスポート機能は限定的です。 定期的にスクリーンショットを取るか、数値を手動でスプレッドシートに記録する方法が現実的です。 複数店舗を管理している場合は、Google Business Profile APIを使って自動取得する方法もあります。

Q. 複数店舗のインサイトを一括で確認できますか?

GBP管理画面では、複数店舗を持つビジネスグループとしてまとめて管理できます。 ただし、詳細なパフォーマンスデータは各店舗ごとに確認する必要があります。 10店舗以上を管理する場合は、MEOツールの導入を検討するとよいでしょう。


まとめ

GBPインサイト(パフォーマンス)は、MEO対策の効果を数値で把握するための唯一の公式ツールです。 ただ数字を眺めるだけでは意味がなく、正しい読み方と改善アクションへのつなげ方を理解することが重要です。

ポイントを振り返ります。

  • 閲覧数だけでなく、コンバージョン率(アクション数/閲覧数)で評価する
  • 検索クエリから、想定外のキーワードや新しい集客機会を発見する
  • 自店舗にとって最も重要なアクション指標を特定し、改善に集中する
  • 曜日・時間帯の傾向を活用して、投稿やキャンペーンのタイミングを最適化する
  • 月次でデータを記録し、長期的な推移を追う

インサイトの数値改善は、GBP全体の最適化と連動しています。 詳しくはGBP最適化ガイドを参照してください。

MEO対策の全体戦略についてはMEO対策の完全ガイドで体系的に解説しています。 数字に基づいたPDCAサイクルを回し、着実に集客を伸ばしていきましょう。

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