株式会社WEBRIES
Web広告CPC

業種別クリック単価相場

2026.04.05 公開 | 読了時間 約10分

「リスティング広告のクリック単価って、いくらが相場なの?」

Web広告を検討し始めた店舗オーナーが、最初に抱く疑問がこれです。

WEBRIESの代表はアフィリエイター出身で、キーワードごとの単価感覚が身体に染み付いています。 高単価キーワードで正面から殴り合うのではなく、競合が気づいていないロングテールキーワードを狙い、専用LPに誘導する。ポスティング会社の支援では、この戦略で月5万円の広告費を月100万円以上の売上に変えました。

クリック単価の相場がわからなければ、月にいくらの予算を確保すべきかも判断できません。 「思ったより高かった」と途中で撤退する事態を避けるためにも、事前に相場感を把握しておくことは極めて重要です。

リスティング広告のクリック単価は、業種によって大きく異なります。 同じ「店舗ビジネス」でも、美容室と歯科医院では2倍以上の差があることも珍しくありません。

この記事では、美容室・飲食店・クリニック・整体院・フィットネスジムなど、主要な店舗ビジネスのクリック単価相場を業種別に解説します。 さらに、クリック単価を下げるための具体的な施策も紹介しますので、予算計画の参考にしてください。

Web広告全般の基礎知識はWeb広告の完全ガイドで、リスティング広告の費用詳細はリスティング広告の費用ガイドで体系的にまとめています。


リスティング広告のクリック単価が決まる仕組み

入札単価×品質スコア=実際のクリック単価

オークション形式の入札

リスティング広告のクリック単価は、広告主同士のオークション(入札)によって決まります。

あるキーワードに対して広告を出したい企業が複数いる場合、それぞれが「このキーワードに対して最大いくらまで払えるか」を設定します。 これが「入札単価」です。

ただし、実際のクリック単価は入札単価と完全には一致しません。 Google広告では、入札単価に加えて「品質スコア」という評価指標を掛け合わせた「広告ランク」によって、掲載順位と実際のクリック単価が決まります。

広告ランク = 入札単価 x 品質スコア

品質スコアが高い広告主は、低い入札単価でも上位に表示されます。 つまり、広告の質を高めれば、クリック単価を抑えながら上位表示を実現できるということです。

クリック単価に影響する主な要因

クリック単価は、以下の要因によって変動します。

業種・キーワード 顧客1人あたりの売上が大きい業種(弁護士、不動産、保険など)ほど、クリック単価が高くなる傾向があります。 1件の成約で数十万円〜数百万円の売上が見込めるため、広告主がより高い金額を入札するからです。

地域 東京・大阪・名古屋などの大都市圏は競合が多いため、クリック単価が高くなります。 一方、地方都市では競合が少ないため、同じキーワードでもクリック単価が大幅に低くなります。

時間帯・曜日 検索量が多い時間帯(平日の日中、夜間の20〜23時など)はクリック単価が上がり、検索量が少ない時間帯は下がります。

季節性 業種によっては、特定の季節にクリック単価が高騰します。 例えば、エアコン修理は夏場に、引越し業者は2〜3月に、脱毛サロンは春先にクリック単価が上がります。

品質スコア 前述のとおり、品質スコアが高い広告主ほどクリック単価が低くなります。 品質スコアは1〜10の10段階で評価され、7以上が「良好」とされています。


業種別クリック単価相場一覧

18業種のCPC相場を都市部・地方で比較

一覧表

以下は、店舗ビジネスの主要業種におけるリスティング広告のクリック単価相場です。 都市部(東京23区〜政令指定都市)の相場を基準としています。

業種主なキーワード例CPC相場(都市部)CPC相場(地方)
美容室美容室 地名100〜400円50〜200円
ネイルサロンネイルサロン 地名80〜300円40〜150円
エステサロンエステ 地名150〜500円80〜250円
脱毛サロン脱毛 地名300〜800円150〜400円
飲食店(一般)居酒屋 地名50〜200円30〜100円
飲食店(高級)レストラン 記念日 地名100〜400円50〜200円
歯科医院(一般)歯医者 地名150〜500円80〜250円
歯科(インプラント)インプラント 地名500〜2,000円200〜800円
歯科(矯正)矯正歯科 地名400〜1,500円200〜700円
内科・小児科内科 地名100〜300円50〜150円
皮膚科皮膚科 地名100〜400円50〜200円
美容皮膚科美容皮膚科 地名300〜1,200円150〜600円
整体・整骨院整体 地名100〜400円50〜200円
フィットネスジムジム 地名100〜400円50〜200円
パーソナルジムパーソナルジム 地名200〜600円100〜300円
学習塾塾 地名150〜500円80〜250円
不動産仲介賃貸 地名200〜600円100〜300円
弁護士弁護士 相談 地名500〜3,000円200〜1,000円
税理士税理士 地名300〜1,500円150〜600円

この表はあくまで目安であり、実際のクリック単価はキーワードの具体性、競合状況、品質スコア、配信設定などによって大きく変動します。


業種別の詳細解説

美容室のクリック単価

美容室のリスティング広告は、他の業種と比較してクリック単価が比較的低い部類に入ります。

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
美容室 地名100〜300円
カット 地名80〜200円
ヘアカラー 地名100〜300円
縮毛矯正 地名150〜400円
髪質改善 地名150〜400円
ヘッドスパ 地名80〜200円

美容室のCPCが比較的低い理由は、客単価が5,000〜10,000円程度と他の業種と比べて低く、広告主が高額の入札をしにくいからです。

ただし、「表参道」「青山」「銀座」などの激戦区では、CPCが500円を超えるキーワードもあります。 こうしたエリアでは、一般的なキーワードではなく「髪質改善 表参道」「白髪染め専門 青山」のようなニッチなキーワードで勝負するのが賢明です。

飲食店のクリック単価

飲食店のリスティング広告は、店舗ビジネスの中で最もクリック単価が低い部類です。

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
居酒屋 地名50〜150円
ランチ 地名30〜100円
イタリアン 地名80〜200円
焼肉 地名80〜200円
個室 居酒屋 地名100〜300円
接待 レストラン 地名150〜400円

飲食店のCPCが低い理由は、客単価が低く、1クリックあたりに払える金額が限られるためです。 ランチ業態で客単価800円の場合、CPC100円でも来店率10%で計算するとCPA1,000円となり、客単価を超えてしまいます。

このため、飲食店の場合はリスティング広告よりもGoogleマップ広告のほうがコストパフォーマンスが高い場合が多いです。 Googleマップ広告はCPCが30〜80円程度と低く、来店意欲の高いユーザーにリーチできます。

クリニック・歯科医院のクリック単価

クリニック・歯科医院のクリック単価は、診療内容によって大きく異なります。

歯科医院の主要キーワードCPC目安

キーワードCPC目安
歯医者 地名150〜400円
虫歯 治療 地名100〜300円
歯科 定期検診 地名80〜200円
インプラント 地名500〜2,000円
矯正歯科 地名400〜1,500円
ホワイトニング 地名200〜600円
セラミック 歯 地名300〜800円

保険診療のキーワード(歯医者、虫歯治療など)は比較的低く、自費診療のキーワード(インプラント、矯正歯科など)は高額です。

インプラントのCPCが高い理由は明確です。 インプラント1本の治療費が30〜50万円と高額であるため、広告主が1クリックに1,000〜2,000円を投じても十分に採算が合うからです。

その他のクリニックの主要キーワードCPC目安

キーワードCPC目安
内科 地名100〜250円
小児科 地名80〜200円
皮膚科 地名100〜300円
耳鼻科 地名80〜200円
美容皮膚科 地名300〜1,200円
シミ取り レーザー 地名400〜1,000円
医療脱毛 地名500〜1,500円

美容皮膚科や医療脱毛など、自費診療100%のクリニックはCPCが非常に高くなります。 競合が多い都市部では、CPCが1,000円を超えることも珍しくありません。

整体・整骨院のクリック単価

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
整体 地名100〜300円
整骨院 地名100〜300円
腰痛 整体 地名150〜400円
肩こり 整体 地名100〜300円
骨盤矯正 地名150〜400円
産後骨盤矯正 地名200〜500円

整体・整骨院は、保険適用の施術と自費の施術が混在しているため、キーワードによってCPCの幅が大きくなります。 「産後骨盤矯正」のような自費メニュー系のキーワードは、客単価が高いためCPCも高めです。

フィットネス・パーソナルジムのクリック単価

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
ジム 地名100〜300円
フィットネスジム 地名100〜300円
パーソナルジム 地名200〜600円
パーソナルトレーニング 地名200〜600円
ダイエット ジム 地名150〜400円

パーソナルジムは月額3〜15万円と高単価のため、CPCも高めの水準です。 大手チェーン(ライザップ等)が積極的に広告を出稿しているため、ビッグキーワードの競争は激しくなっています。

個人経営のパーソナルジムは、「女性専用 パーソナルジム 地名」「初心者 パーソナルトレーニング 地名」のようなニッチキーワードで差別化するのが効果的です。


クリック単価を下げる7つの方法

CPC20〜30%削減を実現する7つの方法

方法1:品質スコアを改善する

品質スコアの改善は、クリック単価を下げる最も効果的な方法です。

品質スコアは以下の3つの要素で構成されています。

  • 推定クリック率(広告がクリックされる確率の予測値)
  • 広告の関連性(キーワードと広告文の関連度)
  • ランディングページの利便性(ページの質とキーワードとの関連度)

品質スコアが1ポイント上がるごとに、実際のクリック単価が約10〜15%下がると言われています。 品質スコアを5から7に改善するだけで、CPCが20〜30%下がる計算です。

方法2:ロングテールキーワードを活用する

ビッグキーワード(「美容室 渋谷」など)は競合が多くCPCが高いですが、ロングテールキーワード(「髪質改善 縮毛矯正 渋谷 口コミ」など)は競合が少なくCPCが低い傾向にあります。

ロングテールキーワードのメリットはCPCの低さだけではありません。 検索の意図がより具体的であるため、来店率(CVR)も高くなる傾向があります。

CPCが低く、CVRが高い。つまり、CPAが最も低くなるのがロングテールキーワードです。

方法3:除外キーワードを徹底する

除外キーワードの設定が不十分だと、来店につながらないクリックに広告費が消費されます。

定期的に「検索語句レポート」を確認し、来店につながっていないキーワードを除外リストに追加しましょう。

特に以下のカテゴリのキーワードは、ほぼすべての業種で除外すべきです。

  • 求人関連(求人、採用、年収、給料)
  • 学校関連(学校、資格、試験)
  • 情報収集関連(とは、意味、Wiki)
  • 競合名(特定の競合店舗名)

方法4:地域ターゲティングを絞り込む

配信エリアを広く設定すると、遠方のユーザーにも広告が表示され、来店につながらないクリックが増えます。

店舗の商圏に合わせて配信エリアを絞り込むことで、無駄なクリックを削減し、実質的なCPCを下げることができます。

方法5:配信スケジュールを最適化する

来店率が低い時間帯や曜日の入札単価を下げるか、配信を停止することで、全体のCPCを最適化できます。

例えば、美容室であれば平日の14〜17時は検索量も来店率も低い時間帯です。 この時間帯の入札単価を50%に下げることで、コスト効率が大幅に改善します。

方法6:広告表示オプションを活用する

Google広告の広告表示オプション(アセット)を設定すると、広告の表示面積が大きくなり、クリック率が向上します。 クリック率が上がると品質スコアが改善され、結果としてCPCが下がります。

店舗ビジネスで設定すべき広告表示オプションは以下のとおりです。

  • 住所表示オプション(所在地を表示)
  • 電話番号表示オプション(タップで電話)
  • サイトリンク表示オプション(メニュー、アクセス等へのリンク)
  • コールアウト表示オプション(「駐車場あり」「日曜営業」等)

方法7:マッチタイプを適切に使い分ける

キーワードのマッチタイプを「部分一致」のまま放置していると、意図しないキーワードで広告が表示され、無駄なクリックが発生します。

来店意欲の高いキーワードには「フレーズ一致」や「完全一致」を使い、不要な表示を抑制しましょう。

  • 完全一致:指定したキーワードとほぼ同じ検索語句に対してのみ表示
  • フレーズ一致:指定したキーワードの意味を含む検索語句に対して表示
  • 部分一致:関連性の広い検索語句に対して表示(最も広範囲)

最初はフレーズ一致を中心に設定し、データが蓄積されたら、成果の良いキーワードを完全一致に移行していくのが効果的です。


予算別の月間獲得クリック数シミュレーション

美容室の場合(CPC平均200円)

月額予算月間クリック数予約数(CVR5%)CPA
30,000円150回7〜8件約4,000円
50,000円250回12〜13件約4,000円
100,000円500回25件約4,000円

飲食店の場合(CPC平均100円)

月額予算月間クリック数来店数(CVR10%)CPA
15,000円150回15件約1,000円
30,000円300回30件約1,000円
50,000円500回50件約1,000円

歯科医院の場合(CPC平均300円/保険、800円/自費)

保険診療

月額予算月間クリック数新患数(CVR3%)CPA
30,000円100回3件約10,000円
50,000円167回5件約10,000円
100,000円333回10件約10,000円

自費診療(インプラント)

月額予算月間クリック数初診数(CVR2%)CPA
50,000円63回1〜2件約33,000円
100,000円125回2〜3件約40,000円
200,000円250回5件約40,000円

インプラントの場合、CPAが33,000〜40,000円と高額に見えますが、インプラント1本の治療費が30〜50万円であることを考えると、十分に採算が合います。


まとめ:クリック単価の相場を知り、戦略的に予算を配分する

リスティング広告のクリック単価は業種によって大きく異なります。 自分の業種の相場を把握した上で、現実的な予算計画を立てることが、Web広告で成果を出す第一歩です。

重要なのは、CPCの絶対値だけでなく、CPA(1件あたりの獲得コスト)とROAS(費用対効果)を総合的に見ることです。 CPCが高くても、客単価が高ければ採算は合います。 CPCが低くても、来店率が低ければCPAは高くなります。

まずは少額から始めて自社のデータを蓄積し、品質スコアの改善、キーワードの最適化、ランディングページの改善を通じて、クリック単価を段階的に下げていきましょう。

Web広告の全体像や戦略設計についてはWeb広告の完全ガイドで、費用対効果の計算方法はリスティング広告の費用ガイドで詳しく解説しています。

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