株式会社WEBRIES
Web広告CPC

業種別クリック単価相場

2026.04.05 公開 | 読了時間 約10分

「リスティング広告のクリック単価って、いくらが相場なの?」

Web広告を検討し始めた店舗オーナーが、最初に抱く疑問がこれです。

WEBRIESの代表はアフィリエイター出身で、キーワードごとの単価感覚が身体に染み付いています。 高単価キーワードで正面から殴り合うのではなく、競合が気づいていないロングテールキーワードを狙い、専用LPに誘導する。ポスティング会社の支援では、この戦略で月5万円の広告費を月100万円以上の売上に変えました。

クリック単価の相場がわからなければ、月にいくらの予算を確保すべきかも判断できません。 「思ったより高かった」と途中で撤退する事態を避けるためにも、事前に相場感を把握しておくことは極めて重要です。

リスティング広告のクリック単価は、業種によって大きく異なります。 同じ「店舗ビジネス」でも、美容室と歯科医院では2倍以上の差があることも珍しくありません。

この記事では、美容室・飲食店・クリニック・整体院・フィットネスジムなど、主要な店舗ビジネスのクリック単価相場を業種別に解説します。 さらに、クリック単価を下げるための具体的な施策も紹介しますので、予算計画の参考にしてください。

Web広告全般の基礎知識はWeb広告の完全ガイドで、リスティング広告の費用詳細はリスティング広告の費用ガイドで体系的にまとめています。


リスティング広告のクリック単価が決まる仕組み

入札単価×品質スコア=実際のクリック単価

クリック単価(CPC)の相場を知る前に、そもそもCPCがどのように決まるのかを理解しておくことが重要です。 仕組みを知らなければ、相場を見ても「高いか安いか」の判断ができません。

オークション形式の入札

リスティング広告のクリック単価は、広告主同士のオークション(入札)によって決まります。

あるキーワードに対して広告を出したい企業が複数いる場合、それぞれが「このキーワードに対して最大いくらまで払えるか」を設定します。 これが「入札単価」です。

ただし、実際のクリック単価は入札単価と完全には一致しません。 Google広告では、入札単価に加えて「品質スコア」という評価指標を掛け合わせた「広告ランク」によって、掲載順位と実際のクリック単価が決まります。

広告ランク = 入札単価 x 品質スコア

品質スコアが高い広告主は、低い入札単価でも上位に表示されます。 つまり、広告の質を高めれば、クリック単価を抑えながら上位表示を実現できるということです。

これは非常に重要なポイントです。 「資金力のある大手企業には勝てない」と思い込んでいる店舗オーナーは多いですが、品質スコアを改善すれば、少ない入札額でも大手と同じポジションに広告を出すことが可能になります。

品質スコアの3つの構成要素

品質スコアは以下の3つの要素で構成されており、それぞれ「平均より上」「平均」「平均より下」の3段階で評価されます。

推定クリック率(CTR) その広告がクリックされる確率の予測値です。 広告文がユーザーの検索意図に合っているほど、推定CTRは高くなります。 「渋谷 歯医者」で検索した人に「渋谷駅徒歩3分の歯科クリニック」という見出しの広告が表示されれば、CTRは高くなります。

広告の関連性 キーワードと広告文の関連度です。 「渋谷 美容院」というキーワードに対して、美容院の広告が出ていれば関連性は高くなります。 逆に「渋谷 ネイルサロン」の広告が出ると関連性は低いと判断されます。

ランディングページの利便性 広告のクリック後に遷移するページの品質・関連性・読み込み速度です。 ページの内容がキーワードや広告文と一致していること、スマホで快適に閲覧できること、表示速度が速いことが評価されます。

品質スコアは1〜10の10段階で評価され、7以上が「良好」とされています。 品質スコアが1ポイント上がるごとに、実際のクリック単価が約10〜15%下がると言われています。

クリック単価に影響する主な要因

クリック単価は、品質スコア以外にも以下の要因によって変動します。

業種・キーワード 顧客1人あたりの売上が大きい業種(弁護士、不動産、保険など)ほど、クリック単価が高くなる傾向があります。 1件の成約で数十万円〜数百万円の売上が見込めるため、広告主がより高い金額を入札するからです。

地域 東京・大阪・名古屋などの大都市圏は競合が多いため、クリック単価が高くなります。 一方、地方都市では競合が少ないため、同じキーワードでもクリック単価が大幅に低くなります。 具体的には、東京23区と地方県庁所在地では、同じキーワードでCPCに2〜3倍の差が出ることがあります。

時間帯・曜日 検索量が多い時間帯(平日の日中、夜間の20〜23時など)はクリック単価が上がり、検索量が少ない時間帯は下がります。 店舗ビジネスの場合、来店が見込めない深夜帯は配信を停止することで、全体のCPCを抑えることができます。

季節性 業種によっては、特定の季節にクリック単価が高騰します。 例えば、エアコン修理は夏場に、引越し業者は2〜3月に、脱毛サロンは春先にクリック単価が上がります。 繁忙期は予算を増やすのではなく、閑散期にキーワードの最適化を進めてCPCを下げておくのが賢い戦略です。

デバイス スマホとPCでもCPCは異なります。 店舗ビジネスの場合、スマホからの検索が全体の70〜80%を占め、かつ来店意欲が高い傾向があるため、スマホのCPCがPCよりも高くなるケースが多いです。


業種別クリック単価相場一覧

18業種のCPC相場を都市部・地方で比較

一覧表

以下は、店舗ビジネスの主要業種におけるリスティング広告のクリック単価相場です。 都市部(東京23区〜政令指定都市)の相場を基準としています。

業種主なキーワード例CPC相場(都市部)CPC相場(地方)
美容室美容室 地名100〜400円50〜200円
ネイルサロンネイルサロン 地名80〜300円40〜150円
エステサロンエステ 地名150〜500円80〜250円
脱毛サロン脱毛 地名300〜800円150〜400円
飲食店(一般)居酒屋 地名50〜200円30〜100円
飲食店(高級)レストラン 記念日 地名100〜400円50〜200円
歯科医院(一般)歯医者 地名150〜500円80〜250円
歯科(インプラント)インプラント 地名500〜2,000円200〜800円
歯科(矯正)矯正歯科 地名400〜1,500円200〜700円
内科・小児科内科 地名100〜300円50〜150円
皮膚科皮膚科 地名100〜400円50〜200円
美容皮膚科美容皮膚科 地名300〜1,200円150〜600円
整体・整骨院整体 地名100〜400円50〜200円
フィットネスジムジム 地名100〜400円50〜200円
パーソナルジムパーソナルジム 地名200〜600円100〜300円
学習塾塾 地名150〜500円80〜250円
不動産仲介賃貸 地名200〜600円100〜300円
弁護士弁護士 相談 地名500〜3,000円200〜1,000円
税理士税理士 地名300〜1,500円150〜600円

この表はあくまで目安であり、実際のクリック単価はキーワードの具体性、競合状況、品質スコア、配信設定などによって大きく変動します。

CPCの高低を決める最大の要因:LTV

この一覧表をよく見ると、CPCの高い業種には共通点があることに気づきます。 それは「1人の顧客から得られる売上(LTV:顧客生涯価値)が大きい」ということです。

弁護士の相談は1件で数十万円〜数百万円の報酬になります。 インプラントは1本30〜50万円です。 税理士の顧問契約は月3〜10万円が数年間続きます。

広告主が「このキーワードに対して1,000円出しても割に合う」と判断するから、CPCが上がるのです。 逆に飲食店の客単価が800〜1,500円であれば、CPC100円でも高いと感じるでしょう。

つまり、CPCの絶対値だけを見て「高い」「安い」と判断するのは間違いです。 常にCPA(顧客獲得単価)とLTV(顧客生涯価値)の関係で判断する必要があります。


業種別の詳細解説

美容室のクリック単価

美容室のリスティング広告は、他の業種と比較してクリック単価が比較的低い部類に入ります。

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
美容室 地名100〜300円
カット 地名80〜200円
ヘアカラー 地名100〜300円
縮毛矯正 地名150〜400円
髪質改善 地名150〜400円
ヘッドスパ 地名80〜200円

美容室のCPCが比較的低い理由は、客単価が5,000〜10,000円程度と他の業種と比べて低く、広告主が高額の入札をしにくいからです。

ただし、「表参道」「青山」「銀座」などの激戦区では、CPCが500円を超えるキーワードもあります。 こうしたエリアでは、一般的なキーワードではなく「髪質改善 表参道」「白髪染め専門 青山」のようなニッチなキーワードで勝負するのが賢明です。

美容室の場合、リスティング広告よりもホットペッパービューティーに依存している店舗が多いですが、ホットペッパーの掲載料(月3〜30万円)を考えると、リスティング広告のほうが費用対効果が高いケースは少なくありません。 特にホットペッパーのプランが下位(月3〜5万円)で埋もれている店舗は、その予算をリスティング広告に回すほうが新規来店数を増やせる可能性があります。

美容室向けの広告戦略は美容室・サロンの広告集客ガイドでさらに詳しく解説しています。

飲食店のクリック単価

飲食店のリスティング広告は、店舗ビジネスの中で最もクリック単価が低い部類です。

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
居酒屋 地名50〜150円
ランチ 地名30〜100円
イタリアン 地名80〜200円
焼肉 地名80〜200円
個室 居酒屋 地名100〜300円
接待 レストラン 地名150〜400円

飲食店のCPCが低い理由は、客単価が低く、1クリックあたりに払える金額が限られるためです。 ランチ業態で客単価800円の場合、CPC100円でも来店率10%で計算するとCPA1,000円となり、客単価を超えてしまいます。

このため、飲食店の場合はリスティング広告よりもGoogleマップ広告のほうがコストパフォーマンスが高い場合が多いです。 Googleマップ広告はCPCが30〜80円程度と低く、来店意欲の高いユーザーにリーチできます。

ただし、客単価の高い業態(高級レストラン、個室付き居酒屋、接待向けなど)ではリスティング広告の効果が出やすくなります。 客単価5,000円以上であればCPA2,000〜3,000円でも十分に回収可能であり、リスティング広告の出稿価値があります。

飲食店向けの広告運用は飲食店の広告集客ガイドで詳しく解説しています。 Googleマップ広告についてはGoogleマップ広告の完全ガイドをご覧ください。

クリニック・歯科医院のクリック単価

クリニック・歯科医院のクリック単価は、診療内容によって大きく異なります。 同じ「歯科医院」でも、保険診療と自費診療でCPCに3〜4倍の開きがあります。

歯科医院の主要キーワードCPC目安

キーワードCPC目安
歯医者 地名150〜400円
虫歯 治療 地名100〜300円
歯科 定期検診 地名80〜200円
インプラント 地名500〜2,000円
矯正歯科 地名400〜1,500円
ホワイトニング 地名200〜600円
セラミック 歯 地名300〜800円

保険診療のキーワード(歯医者、虫歯治療など)は比較的低く、自費診療のキーワード(インプラント、矯正歯科など)は高額です。

インプラントのCPCが高い理由は明確です。 インプラント1本の治療費が30〜50万円と高額であるため、広告主が1クリックに1,000〜2,000円を投じても十分に採算が合うからです。

歯科医院がリスティング広告で成果を出すためのポイントは、保険診療と自費診療でキャンペーンを分けることです。 保険診療は低CPC・高コンバージョン率を狙い、自費診療は高CPC・高LTVで回収するという二本柱の戦略が有効です。

クリニック向けの広告戦略はクリニック・医療機関の広告集客ガイドで詳しく解説しています。

その他のクリニックの主要キーワードCPC目安

キーワードCPC目安
内科 地名100〜250円
小児科 地名80〜200円
皮膚科 地名100〜300円
耳鼻科 地名80〜200円
美容皮膚科 地名300〜1,200円
シミ取り レーザー 地名400〜1,000円
医療脱毛 地名500〜1,500円

美容皮膚科や医療脱毛など、自費診療100%のクリニックはCPCが非常に高くなります。 競合が多い都市部では、CPCが1,000円を超えることも珍しくありません。

整体・整骨院のクリック単価

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
整体 地名100〜300円
整骨院 地名100〜300円
腰痛 整体 地名150〜400円
肩こり 整体 地名100〜300円
骨盤矯正 地名150〜400円
産後骨盤矯正 地名200〜500円

整体・整骨院は、保険適用の施術と自費の施術が混在しているため、キーワードによってCPCの幅が大きくなります。 「産後骨盤矯正」のような自費メニュー系のキーワードは、客単価が高いためCPCも高めです。

整体院でCPCを抑えるコツは、症状名をキーワードに含めることです。 「整体 地名」は競合が多いですが、「ぎっくり腰 地名」「坐骨神経痛 地名」のような症状名キーワードは競合が少なく、かつ来店意欲が非常に高いユーザーにリーチできます。

フィットネス・パーソナルジムのクリック単価

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
ジム 地名100〜300円
フィットネスジム 地名100〜300円
パーソナルジム 地名200〜600円
パーソナルトレーニング 地名200〜600円
ダイエット ジム 地名150〜400円

パーソナルジムは月額3〜15万円と高単価のため、CPCも高めの水準です。 大手チェーン(ライザップ等)が積極的に広告を出稿しているため、ビッグキーワードの競争は激しくなっています。

個人経営のパーソナルジムは、「女性専用 パーソナルジム 地名」「初心者 パーソナルトレーニング 地名」のようなニッチキーワードで差別化するのが効果的です。

学習塾・スクールのクリック単価

主要キーワードのCPC目安

キーワードCPC目安
塾 地名150〜400円
個別指導 地名150〜500円
中学受験 塾 地名200〜600円
高校受験 塾 地名150〜500円
プログラミング教室 地名100〜300円

学習塾は入会後の月謝が月1〜5万円、在籍期間が1〜3年になることが多いため、LTVが高い業種です。 CPAが1〜2万円でも十分に回収可能であり、CPCが多少高くても広告を出す価値があります。

季節性が非常に強い業種で、2〜4月(新学期前)、7〜8月(夏期講習前)はCPCが1.5〜2倍に高騰します。 閑散期(5〜6月、10〜11月)にキーワードの最適化を進め、繁忙期にスケールアップする戦略が有効です。


クリック単価を下げる7つの方法

CPC20〜30%削減を実現する7つの方法

方法1:品質スコアを改善する

品質スコアの改善は、クリック単価を下げる最も効果的な方法です。

品質スコアは以下の3つの要素で構成されています。

  • 推定クリック率(広告がクリックされる確率の予測値)
  • 広告の関連性(キーワードと広告文の関連度)
  • ランディングページの利便性(ページの質とキーワードとの関連度)

品質スコアが1ポイント上がるごとに、実際のクリック単価が約10〜15%下がると言われています。 品質スコアを5から7に改善するだけで、CPCが20〜30%下がる計算です。

具体的な改善アクションとしては、以下が効果的です。

  • 広告見出しにキーワードを含める(関連性の向上)
  • 広告文に具体的な数字やCTAを入れる(CTRの向上)
  • ランディングページをキーワードごとに最適化する(LP利便性の向上)
  • ページ表示速度を改善する(3秒以内が目安)
  • スマホ対応を徹底する

方法2:ロングテールキーワードを活用する

ビッグキーワード(「美容室 渋谷」など)は競合が多くCPCが高いですが、ロングテールキーワード(「髪質改善 縮毛矯正 渋谷 口コミ」など)は競合が少なくCPCが低い傾向にあります。

ロングテールキーワードのメリットはCPCの低さだけではありません。 検索の意図がより具体的であるため、来店率(CVR)も高くなる傾向があります。

CPCが低く、CVRが高い。つまり、CPAが最も低くなるのがロングテールキーワードです。

ロングテールキーワードの具体的な作り方は、基本キーワードに以下の要素を掛け合わせます。

  • 具体的な症状・悩み(「腰痛」「パサつき」「ニキビ」)
  • 条件(「土曜」「夜間」「駐車場あり」「女性専用」)
  • 行動(「予約」「口コミ」「体験」「見積もり」)
  • 比較(「おすすめ」「安い」「人気」)

キーワード選定の詳しい方法はリスティング広告のキーワード選定術で解説しています。

方法3:除外キーワードを徹底する

除外キーワードの設定が不十分だと、来店につながらないクリックに広告費が消費されます。

定期的に「検索語句レポート」を確認し、来店につながっていないキーワードを除外リストに追加しましょう。

特に以下のカテゴリのキーワードは、ほぼすべての業種で除外すべきです。

  • 求人関連(求人、採用、年収、給料)
  • 学校関連(学校、資格、試験)
  • 情報収集関連(とは、意味、Wiki)
  • 競合名(特定の競合店舗名)
  • セルフ・DIY関連(自分で、やり方、セルフ)

除外キーワードの追加は「やったほうがいい作業」ではなく「やらないと損する作業」です。 週1回10分の作業で、月の広告費の20〜30%を節約できることは珍しくありません。

方法4:地域ターゲティングを絞り込む

配信エリアを広く設定すると、遠方のユーザーにも広告が表示され、来店につながらないクリックが増えます。

店舗の商圏に合わせて配信エリアを絞り込むことで、無駄なクリックを削減し、実質的なCPCを下げることができます。

地域ターゲティングを絞り込む際のポイントは以下のとおりです。

  • 半径指定で店舗から5〜10km以内に設定する
  • Google広告のロケーションレポートで地域別の成果を確認する
  • CPAが高い地域は除外するか、入札単価を下げる
  • 逆にCPAが低い地域は入札単価を上げる

地域ターゲティングの詳しい設定方法はFacebook広告の地域ターゲティングでも解説しています。

方法5:配信スケジュールを最適化する

来店率が低い時間帯や曜日の入札単価を下げるか、配信を停止することで、全体のCPCを最適化できます。

例えば、美容室であれば平日の14〜17時は検索量も来店率も低い時間帯です。 この時間帯の入札単価を50%に下げることで、コスト効率が大幅に改善します。

業種別のおすすめ配信スケジュールは以下のとおりです。

業種強化すべき時間帯弱化・停止してよい時間帯
美容室20〜23時(翌日の予約)深夜0〜6時
飲食店(ランチ)10〜13時15〜17時、深夜
飲食店(ディナー)15〜19時深夜0〜9時
歯科医院9〜12時、18〜21時深夜0〜7時
整体・接骨院8〜10時、18〜22時深夜0〜6時

方法6:広告表示オプションを活用する

Google広告の広告表示オプション(アセット)を設定すると、広告の表示面積が大きくなり、クリック率が向上します。 クリック率が上がると品質スコアが改善され、結果としてCPCが下がります。

店舗ビジネスで設定すべき広告表示オプションは以下のとおりです。

  • 住所表示オプション(所在地を表示)
  • 電話番号表示オプション(タップで電話)
  • サイトリンク表示オプション(メニュー、アクセス等へのリンク)
  • コールアウト表示オプション(「駐車場あり」「日曜営業」等)
  • 構造化スニペット(「対応メニュー:カット、カラー、パーマ」等)

これらのオプションは追加の費用なしで設定でき、設定するだけでCTRが15〜30%向上するケースがあります。 特に住所表示オプションと電話番号表示オプションは、店舗ビジネスでは必須の設定です。

方法7:マッチタイプを適切に使い分ける

キーワードのマッチタイプを「部分一致」のまま放置していると、意図しないキーワードで広告が表示され、無駄なクリックが発生します。

来店意欲の高いキーワードには「フレーズ一致」や「完全一致」を使い、不要な表示を抑制しましょう。

  • 完全一致:指定したキーワードとほぼ同じ検索語句に対してのみ表示
  • フレーズ一致:指定したキーワードの意味を含む検索語句に対して表示
  • 部分一致:関連性の広い検索語句に対して表示(最も広範囲)

最初はフレーズ一致を中心に設定し、データが蓄積されたら、成果の良いキーワードを完全一致に移行していくのが効果的です。

マッチタイプの使い分けについてはリスティング広告のキーワード選定術で詳しく解説しています。


予算別の月間獲得クリック数シミュレーション

「結局、自分の業種で月いくらかければ何件の成果が見込めるのか」。 これが最も知りたいことでしょう。 以下、業種別にシミュレーションを行います。

美容室の場合(CPC平均200円)

月額予算月間クリック数予約数(CVR5%)CPA
30,000円150回7〜8件約4,000円
50,000円250回12〜13件約4,000円
100,000円500回25件約4,000円

美容室の客単価が7,000円、リピート率60%、年間来店回数5回とすると、新規1人あたりのLTVは約21,000円。 CPA4,000円であれば、LTVの約5倍のリターンが得られる計算です。

飲食店の場合(CPC平均100円)

月額予算月間クリック数来店数(CVR10%)CPA
15,000円150回15件約1,000円
30,000円300回30件約1,000円
50,000円500回50件約1,000円

飲食店はCVRが比較的高い傾向にあります。 検索して来店する飲食店ユーザーは「今日・今から行く店」を探しているケースが多く、行動までの距離が非常に短いためです。

歯科医院の場合(CPC平均300円/保険、800円/自費)

保険診療

月額予算月間クリック数新患数(CVR3%)CPA
30,000円100回3件約10,000円
50,000円167回5件約10,000円
100,000円333回10件約10,000円

自費診療(インプラント)

月額予算月間クリック数初診数(CVR2%)CPA
50,000円63回1〜2件約33,000円
100,000円125回2〜3件約40,000円
200,000円250回5件約40,000円

インプラントの場合、CPAが33,000〜40,000円と高額に見えますが、インプラント1本の治療費が30〜50万円であることを考えると、十分に採算が合います。 ROAS(広告費用対効果)で見ると750〜1,250%にもなり、店舗ビジネスの中でも最もリスティング広告の効果が高い業種の1つです。

パーソナルジムの場合(CPC平均400円)

月額予算月間クリック数体験申込数(CVR4%)CPA
50,000円125回5件約10,000円
100,000円250回10件約10,000円
200,000円500回20件約10,000円

パーソナルジムの月会費が10万円、平均継続期間が3ヶ月とすると、LTVは30万円。 CPA1万円であれば非常に優秀な数字です。 体験からの入会率が50%であれば、実質的な入会CPAは2万円。LTVの15倍のリターンが得られます。


Google広告とYahoo!広告のCPC比較

リスティング広告はGoogle広告だけではありません。 Yahoo!広告(Yahoo!検索広告)も選択肢に入ります。

項目Google広告Yahoo!広告
検索シェア約75%約15%
CPC相場やや高いやや安い
ユーザー層全世代40代以上が多い
スマホ比率高いGoogleより低い
管理画面高機能シンプル

Yahoo!広告はGoogleと比べて競合が少ないため、同じキーワードでもCPCが10〜30%安くなる傾向があります。 特にシニア層がターゲットの業種(整体院、クリニック、学習塾など)では、Yahoo!広告が費用対効果で優れるケースがあります。

まずはGoogle広告で成果を出し、同じ設定をYahoo!広告に横展開するのが効率的な進め方です。


よくある質問

クリック単価を自分で調べる方法はありますか?

Google広告の「キーワードプランナー」を使えば、キーワード別の推定CPCを確認できます。 Google広告のアカウントがあれば無料で使えます。 ただし、表示される数値はあくまで推定であり、実際のCPCは品質スコアや競合状況によって変動します。

CPCが高すぎて予算が足りない場合はどうすればいいですか?

3つの対策があります。 1つ目はロングテールキーワードに切り替えてCPCを下げること。 2つ目は品質スコアを改善して同じ順位をより安いCPCで獲得すること。 3つ目は配信地域を狭めて競合を減らすこと。 それでも予算が足りない場合は、Googleマップ広告やSNS広告など、CPCが低い媒体を検討してください。

CPCは時期によって変動しますか?

大きく変動します。 一般的に年末年始や年度末(3月)は多くの業種でCPCが上昇します。 また、業種固有の繁忙期(脱毛は春、エアコン修理は夏、塾は1〜3月など)はCPCが通常の1.5〜2倍になることがあります。 年間を通じた予算配分を計画しておくことが重要です。

競合のCPCを知る方法はありますか?

正確な競合のCPCは知ることができませんが、Google広告の「オークション分析」レポートで、競合の表示シェア(インプレッションシェア)や上位表示率を確認できます。 これにより、自社の広告が競合と比べてどの程度表示されているかがわかり、入札戦略の参考になります。

CPC以外に注目すべき指標はありますか?

CPCだけでなく、CPA(顧客獲得単価)とROAS(広告費用対効果)を重視してください。 CPCが高くても、CVR(コンバージョン率)が高ければCPAは低くなります。 最終的に「1人の新規顧客を獲得するのにいくらかかったか」というCPAで判断するのが正しいアプローチです。 ROAS改善の方法も参考にしてください。


まとめ:クリック単価の相場を知り、戦略的に予算を配分する

リスティング広告のクリック単価は業種によって大きく異なります。 自分の業種の相場を把握した上で、現実的な予算計画を立てることが、Web広告で成果を出す第一歩です。

重要なのは、CPCの絶対値だけでなく、CPA(1件あたりの獲得コスト)とROAS(費用対効果)を総合的に見ることです。 CPCが高くても、客単価が高ければ採算は合います。 CPCが低くても、来店率が低ければCPAは高くなります。

業種別のクリック単価の目安を改めて整理します。

業種CPC相場(都市部)推奨月額予算
飲食店50〜200円月3〜5万円
美容室100〜400円月5〜10万円
整体・整骨院100〜400円月5〜10万円
歯科医院(保険)150〜500円月5〜10万円
パーソナルジム200〜600円月10〜20万円
歯科(自費)400〜2,000円月10〜30万円
弁護士・税理士300〜3,000円月15〜50万円

まずは少額から始めて自社のデータを蓄積し、品質スコアの改善、キーワードの最適化、ランディングページの改善を通じて、クリック単価を段階的に下げていきましょう。

Web広告の全体像や戦略設計についてはWeb広告の完全ガイドで、費用対効果の計算方法はリスティング広告の費用ガイドで詳しく解説しています。 Google広告の始め方はGoogle広告の始め方ガイドをご覧ください。

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